t. 2013-08-23 20:06:27 |
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.......。そんな、の。聞いてませんよ、先生。
(そんなの知らない。聞いてないよ__、もしもっと早く聞いていればあんなに素っ気ない態度なんか見せなかったのに。明日で最後。その先生の言葉が己の頭の中を占領する。家庭教師を終わるということなのだから己と彼は赤の他人となる、そう言うことだ。又涙が溢れそうになる。目尻が熱くなる。やっぱり己の泣き虫は治らない。この想いはただの家庭教師の彼が辞めるからそれが寂しいだけなのか。それとも、もっと違う感情___、多分後者の方。寂しいだけならこんな想いする訳がなくて。そんなことくらい己が一番分かっているのだけど分からない振りをしてた。前からずっと__、ほんと己は弱虫だ。
・・・ せ、んせい。
(見詰められれば視線を外せない。彼を見れば見るほど切なくなる。彼の名前は先生ではない。もっとちゃんと名前を呼びたい。何時ものように頭を撫でて己の名前を呼んで欲しい。近づいて欲しい。茉紘 ― ッって、
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