t. 2013-08-23 20:06:27 |
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__はな、せッ、
(もう必要のない人間を、どうして君はそこまで慈しむように見れる?必要の無い塵なんだよ。君には最も必要ない。「___僕は必要ないから...ッ、君には要らない、人間なんだッ」彼女を離すようにそう続けた。君には何も分からないよ。__僕の痛みすら、僕の気持ちだって。僕の心だって。__ふとぼやける視界の中、見えたのは長身の彼女のお父さん。「___すみませ、ん、出ていく、から、彼女はなにも、悪くないんですッ」彼女の襟に掴み掛かる彼にそう告げた。)
___もう、出て行くから。
(僕は何も出来ないから。彼女の幸せを祈った。___嗚呼、僕恋して、たんだ。頬に暖かい何かが流れた。__泣いてなんか、ない。やっぱり僕はどこまでも変わらない弱虫で、よそ者。__御免なさい。役立たずで。彼女を離して只走った。火照る体を隠すように)
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