ん。(礼を言われることに慣れていないわけではないのだが、この男に言われると、なんだか気恥ずかしくて、素っ気なく返すことができなかった。)うわ?!(突然耳元で囁かれ、思わず声をあげて耳を押さえた。顔を赤くして、それを隠すように顔を逸らせば、相手の問いに少し悩んで。「あー……優弥でいいよ」やはりシンプルなものがいいだろう、と。)