月、夕凪、

1/3振り....

月が約束を破ったから私も来た..
屋敷には行かないから、夕凪は心配しなくていい..
隊長との約束だし、それだけは破らない..

月、貴女は自分の欲望に素直だけど他人との約束は直ぐ破る..

皆と仲良くしたいと言いながら屋敷に行かないで、此処で夕凪だけと話してる..

まだ隊長とﾎﾞｽから許されていないでしょ..
それに夕凪は今はﾎﾞｽの奥さん、罪人が軽々しく話すなんて論外..

夕凪、貴女は隊長への想いを断ち切る覚悟をした..
だから隊長の名を呼ばなくなったし、敬語になった..
それにﾎﾞｽと夫婦になったのに、愛の言葉は互いに囁いていないしｷｽもしていない..

それは貴女とﾎﾞｽが互いに遠慮しているから..
それをﾍﾞﾙとﾘｲｱは薄々気がついてる、だから祝福できないでいる..

でも貴女は隊長の元へは戻れない..
隊長が貴女の執着に恐怖を感じたことを、貴女は知ってしまったから..

そう、それは貴女が月から受けた執着の恐怖と同じもの..
貴女は自分が体験した恐怖を自分の一番大切な人に、同じようにしてしまった..
貴女は自分が月と同じになるのを恐れていたのに結局そうなってしまったことに絶望した..

だからﾎﾞｽの提案を飲むことにした..
貴女らしいやり方..

でもそれは貴女自身とﾎﾞｽにとって悲しみと苦しみでしかない..
ﾎﾞｽのﾓﾔﾓﾔは、私と月から貴女を守るため引換に失った心のせい..
それも知っているから、隊長の問い掛けに貴女は自分のせいだと答えた..

私のｼﾅﾘｵ通りに進んでくれて嬉しい..
楽しいよ、夕凪..

月が戻ってくるのも予定に入ってた、案の定だった..
この後に何が起こるか、予想外の展開が起こることを期待してる..

月、やりたいようにしたらいい..

夕凪、私はいつも貴女を見てる..