<BL>双子の秘密<一名樣募集中!>

……きょぅ、く…ん…(小さく呟けば、何を夢見てるのかがすぐにわかるであろう幸せそうな顔で小さく眠り、写メがとられたことには全く気付いていなくて

ゆーくんの夢のなかの俺は一体何してるんだろうな(起こさない程度に小さく笑い声を漏らせば相手を撫でてその幸せそうな顔に、夢の中の俺に嫉妬しそうだなと思い写メを秘蔵フォルダに移せば携帯をしまって

…んぅ…(布団、まくらが変わるとあまり寝られない質なのか目を覚ませば、家に居ると勘違いして“恭くん…“と言えば自然と上目がちに相手をみつめて

早いな(もう起きた相手に言えば、呼ばれたのでまだ相手は寝ぼけているだろうな、と思いつつ「どーした？」と聞いてみて

まくら、違う…(起きたての目は軽く潤いをもっていて、一度欠伸をすれば、寝たりないと言って相手を見据え

そりゃ、学校だしな(やっぱり寝ぼけてるなと思いつつ寝足りないと言われて困ってしまい、咄嗟に思いついた腕枕しようかという台詞はいつもの枕じゃないからだめかと自分の中で却下して

恭くん、腕枕、だめ…?(恭くんなら寝れるよ、とダメもとで言ってみれば、寝たりない体はだるくて午後の部活に影響がでそうだなぁ、と感じ

ダメじゃないよ(どうやら相手の言葉にはめっぽう弱いらしく聞かれればイエスとしか言えないようで「寝心地はわからないけどどーぞ」と相手のほうに腕差し出してみて

ごめんね?(一応相手に謝ってから、腕の上に頭を乗せれば、“恭くんだから安心感がある“と微笑めば再度目を閉じて眠りについて

なら、良かった(微笑む相手に自分も微笑めば眠りについた相手を見つつ、腕の中で誰かが寝ているという状況に妙にドキドキしてしまって

……(先程とはうってかわり、深い眠りにつけば静かな寝息をたて、安心感があると言った言葉通り起きる様子はなく

近いな…(スヤスヤと寝ている相手を見つめれば寝れているようでその様子に安堵して、しかし自分との距離が先ほどとは違い近いことに心臓が飛び出しそうなほど動いてるのに気づけば心底惚れているな、と実感し

……(いつもはまくらを掴んでいるが、今は相手のシャツを軽く掴んでおり、セーターから出る指の爪にはなぜかネイルがしてあり

…え(ネイルしている爪に気づけば自然と女の子にいたずらされたんだろうか、と考え「ゆーくん…」と自分でも無意識のうちに寂しそうに呟いて

……ん……なに…?(相手の寂しそうな声には異常な反応をみせ、“恭くん、どうしたの?“と問いかければ近い距離に驚き

その爪、何(聞いてみなくちゃわからないなと思い、浮気現場を目撃してしまった恋人のように問い詰めてみれば

これ?あぁ、部活の先輩が美容系の仕事につきたいらしくて、いじらせてって言われたから…(嫌だった?、とバツが悪そうに相手にいえばごめんね、と謝り

そう…正直結構嫌、爪も痛みそうだし第一…(女の子にすればいいのにと思ったが口にはせず、あまりはっきり言う方ではないのに本当に嫌で自然とそう言ってしまっていて。「ゆーくんは、良かったの？」と問い

嫌だとは思ったけど、部活でお世話になってるし、断るのもちょっと勇気いるし…(嫌だった、ということを正直に言えば、自分の爪をみて、嫌だったなぁ、と呟き

そっか(相手の事情がわかれば優しく頭を撫でて「でも、早く落とさないと爪痛むと思うよ、爪黄色くなってる子見たことあるし」と柔らかい声で話し