姫君の学園～princess school～華園女学院【GL】(半指定・制限有)

有栖川＞
…嫌、あの子は私だけの猫。他人にはあまり見せたくない。猫が好きなら尚更、あの子が貴方に目移りしたら困るから。
(クールなどと、無表情を良い方に捉えただけの詭弁だと思っている己には煩わしいものでしかなく思わず小さなため息をつき。それから不意に猫の話を振られれば今までの無関心が嘘のようにきっぱりと意思を持って拒否し。ここで漸く相手の方に視線を向けると全身を品定めするかのようにまじまじと見つめ、猫が好むような好意を全身で表すようなその雰囲気に眉をひそめると猫を取られたくない一心でか一層冷たい声で厳しく告げ。)

会長＞
ーー会長、今度の予算の件でご報告が…あの、どうかしたんですか？
(生徒会予算の件で会長か副会長のどちらかの姿を見つけようと足早に生徒会室に向かっていた所前方を歩く彼女を見つけ、ぱたぱたと後ろから並んで歩くようにその背中に追い付くと書類を片手に横から話し掛けて。しかし少し話してから視線を上げた先の相手の表情がどこか清々しげに見えて、それを不思議がるように緩く首をかしげると遠慮がちに尋ねて。)