主。 2013-08-06 18:30:16 |
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...っ、(ぷい、と顔を伏せて、扉を開いた。それこそリビングが暑い。うげ、と顔を歪めては、ゆっくりと扉を締める。また揶揄されてばかりだ。一歳年上なだけなのに、十歳も上に感じてしまう。それは彼が老けているとかそんなのじゃなくて、一つ一つの仕草が大人っぽくて、お子様な私に嫌気が指す。そのまま階段を降りてゆっくりと献立を考える。冷蔵庫に手を着いて中身と睨めっ子。...どうしよう、何もない。流石に筑輪一つだけはあったけど、そんなの御飯にならない。仕方ない買いに行くしかないかな。ふわあ、と小さな欠伸をして、外を見つめた。眩しく照りつける太陽は外に行く気さえも失せる。足を進めて階段をまた登る。どうしよう、彼の顔が見れる気がしない。揶揄、されてしまうかな。こんこん、と手の平を押し付けて、音を鳴らす。「昼御飯の食材、買いに行ってきます。時間が掛かりそうなので、ゆっくりしていて下さい」ふう、と溜め息を吐いて、ゆっくりと離れた。よし、これでいい。扉に背中を靠れさせて、小さくため息を吐き出した)
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