銀魂小説

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ヌシリンゴ  2013-08-01 13:58:11 
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*。・´*荒し、批判以外はコメ頂けると嬉しいです*・。゜

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  • No.32 by ヌシリンゴ  2013-08-15 17:02:14 




___8月15日 PM 0:31__



  「   暑ィ。   」


窓から差す日光の光に目を細める。
昨日長谷川さんと飲みすぎてしまったためだろうか、こんな時間に目を覚ました始末だ。
それにしても例年にも増して今年はなんて暑いんだろうか…もう溶けてしまいそうだ。



 「   あ、忘れてた。   」


溶けてしまうといえば、今日は神楽にアイスを買ってやると決めていたことを思い出す。
ああ、眼鏡はって? 新八は、今日ライブ行くっていってたから居ねーんだわ。

慌てて着替えて、押し入れを開けるのだが…何時もは呑気に寝ている彼奴も、余程楽しみにしていたためかそこにその姿はもうない。



___PM 0:40



 『  銀ちゃん、遅いネ! もう、待ちくたびれたヨ。 』


真紅の番傘を差して、何時もの公園にいる姿をやっと見つける。
 …そろそろ、歳なんだろうか…少し走っただけでこの疲れようだ。(←いや。きっと暑いせいでs
ちょっと、休んでいこう…と相手の隣に腰を卸す。



   『    やっぱ、夏は嫌いネ…    』


そんな俺の心を見透かすように述べたその言葉の意味など、考えても見なかった。
夜兎族だから、やっぱ暑いのは苦手なんだろ。と変な解釈までして…深く問い質したりはしなかったんだ。
その時、彼奴の表情が何時もより暗かったのを見ていたのに…気付いていたのに。


   『    あ、定春 ……っ   』



すぐそばで大人しくしていた定春がいきなり、道路側に向けて走っていってしまった。


   「  …たァく、ちゃんと躾とけって言っただろォ…  」



その後ろを慌てて神楽が追いかける。溜め息をはいて、その姿を眺める俺。


__その時、点滅しかけていた信号機に気付く。


    「    神楽 ……ッ!!! 前…  」



───────────ドンッ。





気付くのが遅すぎたんだ。…気付くのが。 声を掛けて手を伸ばす頃にはもう遅かった。



ほんの数分までそこにいた姿が嘘のようにもう無い。



ただ、血で染まった服とほのかに香る彼奴がさっきまで食べていた酢昆布の香りだけが嫌な程匂ってくる。



────────嘘じゃない。───────────





_______立ち尽くすことしか出来ない俺に、背後の彼奴(自分)は嘲笑っていた。



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