一ノ瀬 藍芭 2013-07-17 21:36:02 |
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あぁ、そういえばそうだったな。鈴里晃だ。(歩き乍も自分が自己紹介していなかったと思い至れば簡潔に自分の名前を言えば相手の表情を見て「お前は?」と此れから少しの間は名前で呼ぶべきか、と考えて少し首を傾げながらも相手の歩幅に合わせる様に歩いて)
あ…、一ノ瀬藍芭です。(自分の名を答えてから少し考えると「…晃…、晃、さんですか(相手の名前を覚えるように何回か復唱すると、「あっ、名前で呼んで大丈夫ですかね?(と一瞬立ち止まって相手に聞けば「私のことは、お好きなように呼んでください(再び歩きながら後ろに手を組み
…一ノ瀬か。(相手が自分の名前を数回復唱するのを傍らで見ていれば自分も相手の苗字を小さく呟いて。「あぁ、何でもいい。俺は苗字で呼ばせてもらうけどな。」と苦笑を浮かべればついた先は普通のマンション。エレベーターに乗り込めば自分の住んでる階へのボタンを手慣れた様子で押して)
「全然、構いませんよ(相手に名前を言われ少し微笑むと慣れた手つきでエレベーターのボタンを押す相手を何となく見ていれば、あまり長居もしちゃいけないだろうから、ここからの駅までの位置を聞いたらすぐに帰ろう、なんて事を考え
…親に連絡するか?
(エレベーターの音が鳴り自身の部屋のある階へとつけばスタスタと歩いて自分の部屋へと行き。相手を招き入れる様に扉を開けて相手を入れた部屋は一見簡素で何処にでもありそうな部屋。相手をそのままの格好で返すのは些か憚られるのか固定電話を指差し連絡を取る様に勧めて)
…いえ、私、一人暮らしなもので(肩を竦めて困ったように笑い「あ、でも、此処からの駅への道を教えてもらえれば私帰れますよ?(自分の水滴で床が汚れないようにと靴は脱がず玄関先でそう言うと、少し邪魔なのか横の髪を耳に掛け
…此処から駅までその格好で行ってその格好で電車に乗るのか?(帰りますよ?と平然と返す相手に呆れた様に目を細めてジト目で相手を見れば遠慮する相手の手をそっと掴んで「いいから入れ、服が乾くまではいた方がいい。」と再び服へと視線を落として)
あ……(呆れたような相手の声に慌てて自分の服に目を落とせば、少し顔を歪ませて。相手の視線から逃げるように己の視線を下に下ろすと、「すいません…、お邪魔します…(と素直に手を引かれ部屋の中へと入ると、とりあえず髪を乾かそうと思い「ドライヤーってありますか?(と辺りをキョロキョロと見回し
そこの奥が洗面所だから、好きに使っていい。(性格故かあまり親切な言い方が出来ないものの扉を指差しては遠慮なく使っていいという意味合いで。濡れたままでは大変だろうか、とも考えるが女物の服などは無く、暫し考えれば「言ってくれれば適当にジャージでも貸すから。」と言って苦笑して)
ありがとうございますっ…(軽く頭を下げて洗面所の方へ向かうと洗面台脇にあるドライヤーを手に取りスイッチを入れようとすると、相手の親切な言葉が聞こえて「そこまでしてもらっていいんですか…?(と扉から顔だけ出して相手につられるように苦笑しながら聞いて
信用出来ないようなら、ある程度乾いた所で帰っても構わない。(扉から此方を覗く相手に苦笑を浮かべて肩を竦めるが相手用に着れるものを探さなければ、と思い至りクローゼットの中を手で探して行けば相手の方に背を向けつつも「心配になったから、っていう俺の自己満足の様な物だ。」と自嘲混じりに呟いて)
ち、違いますよっ!信用できないとかじゃなくてですねっ…!(苦笑を浮かべた相手に必死になって手をブンブンと振りながら否定をすると、相手の背に向かって「そこまでしてもらってすいません…っていうか私あやまってばっかですね、すいません…(と言うとハッ、とした顔をして自分の口を両手で押さえ
…別に謝る必要も何も無い。(相手の慌てっぷりにふっと頬を緩ませれば相手が着れそうなジャージが見つかったのか片手に持って相手の傍へ歩み寄り。未だ髪を乾かしきれていない相手にそれを差し出せば「寒いようなら一度風呂に入ってもいいから、タオルはそこら辺にある。」と棚を指差せば自分は一度去った方がいいと考えて踵を返して居間の方へと向かい)
ありがとうございます、えと…じゃぁ、入ってきます(相手からジャージを受け取るとそれを抱きかかえて再び洗面所に入り、適当にタオルを一枚取ると、衣服を軽くたたんでまとめて置きお風呂へ入っていき
…さて、どうしたものか。(このような事態にはなった事も勿論無い為、洗面所の扉を一度閉めたのを確認すると居間へと行き、ソファに腰掛けて。ふぅ…、と吐息を零すも迷った挙げ句もう一度立ち上がり、温かい紅茶を淹れ始めて)
…ふぅ(一通りシャワーを浴びて髪も乾かすと用意されたジャージを着て。勿論それは自分にとってちょうどいい訳がなく、ジャージはワンピースのようになってしまっていて、鏡に映った自分にふっ、と思わず笑ってしまい。「…あがりましたよー、(洗面所から出てキョロキョロとすると紅茶を淹れている相手を見つけ
あぁ…、サイズはまぁそんなものか。(声のする方向へちらりと視線を投げ掛ければ見事にだぼだぼな服を着る相手に思わず小さく笑って。紅茶の入ったカップをテーブルへと運べば相手に席を勧めて「飲むといい。俺は一旦服を乾燥機にかけてくるから。」と言うと一度その場を立ち去って)
あ、お願いします。(立ち去る相手を横目で見ながら答えると、自分はテーブルの方へ近づき「いただきます…(と、勧められたどうり席に着くと、紅茶のいい香りがして。ダボダボな裾を少しまくるとカップに手を添え一口含むと、美味しい、と言葉を零し
…大丈夫そうか?(少しして居間へと戻って来れば落ち着いた様子で紅茶を飲む相手に安堵した様に目を細めて。近くの席を引いて腰掛ければ相手をじっと見て「…話したくなければ話さなくていい。何があった?」と)
あ、おかげさまでだいぶ、良いです(声をかけられゆっくりそちらに視線を向けると、先程よりも随分明るい表情で答え、相手が問うと一瞬目線を逸らしたがすぐに向き直り「…少し、長くなるかもしれませんけど、(と前置きし
そうか、それならよかった。(明るい表情の相手につられた様に此方も頬を緩めては肩を竦めて。話してくれる様子の相手に、腕を組んで椅子に凭れかかれば相手に目線を遣り「あぁ…こっちは大丈夫だ。」と促して)
「……私、婚約者がいたんですよ(小さい声で喋り始めると、左手の薬指を少しだけ上げて「この指輪も、その為に相手の方から頂いたものなんです。最初は、この歳で結婚?なんて驚きもしましたけど。それでまぁ…今日、婚姻届の紙を持って相手の家に行ったんです。そしたら……、私の友人と…、婚約相手が、抱き、あってて……っ(話すうちにだんだんと表情が曇り、最終的には涙が出てきてしまって
…分かった、分かったから…。(泣き始めてしまった相手に軽く目を見開きつつも困った様に眉を顰めれば、相手の元に歩み寄り親指で相手の頬を伝う涙を拭って。「…大変だったな。」と呟くと宥める様に、ゆったりとしたテンポでポンポンと背中を撫でて)
っ…、ひっ、く、…ぅっ(嗚咽をなんとか堪えようとも上手くいかず、相手に背中を撫でてもらっているとだんだんと呼吸が安定し、俯き気味に口を開けば「…気づかなかった私が馬鹿なんですけどね…、(あはは、と悲しそうに笑えば左手の薬指を触りながら睫毛を伏せ
……、その指輪、捨てといた方がいい。(ちらりと相手の薬指に嵌っている指輪を見ては相手を心配する様に目を細めて見て、相手の薬指を自身の指先でそっとなぞって。「見る度に思い出して、辛いだろ…。」と比較的ゆっくりと告げて)
……っ、(相手の言葉に少し目を見開くと、数秒後にコクリ、とゆっくり頷いて。「晃さんの言うとおりですもんね。(少し名残惜しそうにしながらも、薬指から指輪を引き抜き少し見つめれば、コト、と音を立てて指輪をテーブルの上へ置き
…悲しいよな…。(気分の晴れない様子に暫し考えれば、勿論気が晴れるわけなどない、とわかっているものの相手の後頭部に片手を添えそっと引き寄せて。相手を肩口の辺りまで引き寄せるともう片方の手でポンポンと背中を撫で続けて)
ぇ…っ、!?えぁ、ちょ!?(一瞬何が起こったのかと分からないというように目を見開くと相手に抱き寄せられていて。あからさまに動揺したような声を出しながらも、何故だか安心感が湧き上がり一筋涙が流れて相手の肩に顔をうずめ
…嫌だったら拒絶するなり跳ね除けるくらいした方がいい。(驚きと困惑の声に肩を竦めては苦笑を漏らすも此方から離す気は特に無い様で。後頭部に添える手で相手の髪をさらさらと指先で梳く様に撫で)
驚きはしましたけど…、別に嫌ではないですよ(髪を撫でられ少し顔を上げて目を細めると少し照れたような顔をして俯き「…もう少しだけ、このままでもいいですか(と言えば再び肩に頭をうずめて深呼吸して
変わってるな、お前も。(返答に思わずクス、と小さく笑えば相手の言葉に背中を撫でていた手で少しだけ相手を抱き寄せれば「一ノ瀬が落ち着くまで、な。」と呟いてそっと髪を撫で続けて)
変わってる…?そ、そんなことないですよっ!!(むぅ…、と子供のように頬を膨らませるような仕草をすれば何を思ったのか相手の髪を撫で始め「人に撫でられるのって…安心しませんか?(と言って淡く微笑み
初対面の奴に抱き寄せられて大人しくしてるなんてそうそうないだろ?(子供らしい仕草で此方に訴える相手に楽しげに頬を緩ませれば不意に撫でられた感触に目を丸くして。暫し瞬きを繰り返すが「…否定はしないけどな。」と呟き困惑した表情で当てを見て)
…ふっ、笑われた仕返しに、ちょっとからかってみたかっただけですよ、(困惑した相手にクスクスと笑いながら撫でている手を離すと同時に体も離し「…おかげさまでさっきより大分気持ちが軽くなりました(目を細めて微笑みながらそう述べると軽く頭を下げて
(いえいえ大丈夫ですよー!
…たちの悪い…。(楽しそうな笑みを眺めれば不機嫌気味に眉間に皺を寄せてボソッと呟き。相手が身を離せば自分も相手から離れ、安堵の息を漏らし「それならよかった…。服も乾いただろ、取ってくる。」といって再びその場から歩き去って)
(相手の様子を見て楽しそうに笑って目を細めれば、まだ少し残っていて冷めてしまった紅茶を一口啜ると相手の背中を目で追いながら「あ、ありがとうございます…(とお礼を言うと、飲み終わった紅茶のカップを台所へ運び
…ほら、着替え。(相手の服を抱えて戻って来れば今にいない事に気づき、台所を覗けば相手を見つけて。相手の元へと歩み寄ればそっと片手に持っていた服を差し出して。「着替えて来るか?」と洗面所の方向を指差して)
(物音がして入口を見るとそこには自分の服を抱えている相手がいて、お礼を言いながら服を受け取ると相手に言われたとおり洗面所へ向かうとそさくさと服を着替え、ジャージをたたんで抱えながら部屋へ戻り
…ん、やっぱりそういう格好の方が似合う。(渡した後に今へと戻り、ソファにのんびりと腰掛けていればパタパタと足音がした後に此方へ戻ってくる相手が視界に入り。先程の自分のジャージよりも相手らしい服を見ればふっと頬を緩めて)
いや、逆にそうじゃないと困りますよ…、(ふっ、と笑いながらソファに座る相手に近寄れば、相手にジャージを返せば部屋の時計に目をやると、「…そろそろ、私、帰ります(と言って相手の方に向き直り
あぁ…、気をつけて帰れよ?(ジャージを受け取り時計へと目をやれば既に時間も経過しており。長く引き止めたか、と考えつつ立ち上がると相手を玄関まで送る様に歩き出して。「帰りは送らなくても大丈夫か?」とからかう様に口端を上げては告げ)
はい!ありがとうございました(玄関先に置いたままだった小さいバッグを取ると、相手の言葉に少しムキになりながら、大丈夫ですよ!なんて答えればすぐにハッとした顔をして「…私、ここから駅までの道のり知らないんだった……。」(とため息をはきながらつぶやき
あぁ、そう言えば教えてなかったもんな。(クスクスと忍び笑いをしつつ玄関で靴を履けば相手を見るように振り返って「結構近くだが送って行く、それでいいか?」と聞きつつも頬は先程の事で緩めた侭で)
ちょ、何笑ってるんですかっ…!(恥ずかしいのか顔を赤くしながら軽く相手の腕をパシッと叩くと、屈んで靴を履いて。「あ、じゃぁお願いします(立ち上がって髪をさっと整え
はいはい…、悪かったな。(笑いをこらえるも取り敢えず落ち着き、ぽん、と軽く相手の頭を撫でては「行くか。」と言って部屋の扉から出て。マンションのエレベーターの方向へと歩き出して行き)
(まだ若干笑いが収まっていない相手にもう一言何かを言ってやろうと口を開けると相手に頭を撫でられたことによってその口は閉じて。相手の後ろについてエレベーターへ向かう途中ふと空を見ると、雨はとっくに止み雲もある程度消えていて、その雲たちの間からは星がチラチラと垣間見えて思わず「わぁ…(と声を漏らし
ん…?あぁ、今日は星が綺麗だな。(相手の声に自分も視線を先を見れば星がチラチラと見える空に納得して頬を緩めて。エレベーターが来れば早々に乗り込み、暫しすれば地上へと辿り着いて駅方面へと歩き出し。その間も空を見上げれば雲の切れ目からは星空が覗いていて)
(星に見とれながらも相手についていき気がつくともう駅についてしまっていて。「あ、もうついたんですね…、」(携帯で時間を確認してそんな事を呟くと相手に軽く頭を下げ「ほんとに今日は有難うございました」(またどこかで会えたら、なんて言いながら電車の方へ向かおうとすると、「…、あぁっ!」(といきなり声を上げて相手の方へと戻り
(昨日は返信できなくてすみません(汗 もしかしたら今日もできないかもしれないです;;
明日は絶対これるので!!;
案外すぐだったろ。(駅につけば相手の方を向いて僅かに目を細め。「ん、じゃあ気をつけて帰れよ?」夜の為危ないか、とも考えるが肩を竦めて自宅の方へと歩こうとするが不意に声がして振り返れば此方に戻ってくる相手を見て)忘れ物でもしたのか?
(( 此方こそ昨日は返せずすみません;;))
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