ぬし 2013-07-15 16:41:57 |
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つ、連れてってください!
…ここ、怖い…。
(勇気を振り絞って訴えるような目で必死に頼み。本能的に危ない街だと分かるのか微かに震えていて。なのに貴方への恐怖心はどうやら微塵もないようで
…いいのか?
(相手は自分が殺し屋と分かっていないようで、それもそのはず、周りから見ればギターのケースを担いだ若者しか見えなくて「本当にいいならついてこい」と言って
ぎゃ、逆にいいんですか?
ありがとうございます!
(絶対断られると思っていたのに案外すんなり受け入れられ目を丸くし。嬉しそうに表情を輝かせればぺこりと頭を下げ満面の笑みでお礼を言い
…
(「ふー…」とため息つきながら街を歩き、やがて人だかりが少なくなりまた歩いていくと「俺の家」と不気味な雰囲気が漂うアパートにつき
へぇ〜…ここが…。
(不気味な雰囲気にも何故か動じず至って普通なリアクションでアパートを見上げ。貴方の部屋の前に着き、表札を見ては「石井…さん…?」と初めて貴方の名前を知って
言っとくけど汚いからな…
(と、ドアの前に立って相手に念押しをして「ただいま」と誰もいないはずなのにそう言って玄関に上がり「石井 桜だ」と言い
そんなの全然気にしません!
…お邪魔しまーす、
(貴方の念押しにも笑って返事をし。そのくせに男の部屋など免疫がないのか入る時はどこか恐る恐るで。それでも名乗ってくれた貴方に嬉しそうな表情をして「桜さん…、私、夢乃です」と唯一覚えていた自分の名前を名乗り
…
(家の中に入っていくと自分と相手が座れるスペースはなんとかあるものの、ある程度散らかっていて「夢乃…名字は?」とギターケースを置いて座って
名字、ですか?
ん〜……覚えてないです。
(スペースを見つけてちょこんと座り、何と無く部屋を見回して。貴方の質問にきょとんと首を傾げ少し考えてみるも思い出せず苦笑いしては「すいません…」と謝罪し
覚えてない…?
(覚えてないとはどういうことか、「記憶喪失か…」と心の中で察して。となればかなり面倒なことになったとため息をついて
変な話なんですけど…気付いたらあそこに居たんです。
怖い男の人とか変な男の人に声掛けられて…隠れてたら桜さんに声を掛けてもらえたんです…。
(三角座りして膝を抱えながら上記話し。きっと面倒だと思われる、追い出されるかもしれないと不安にかられながらも正直になりゆきを話して
そうかい…
(相手の成り行きを聞けば、信じられないことが多々あるが「面倒なことにならなくてよかったな、好きなだけゆっくりしていけば?」と微笑んで言って
(すいません、ちょいとオチます来れるかわかりません
へ?いい、んですか…?
(まさかそう言ってくれるとは思いもせず、目を丸くしながら上記述べて。その後少し固まってから「…っありがとうございます!」と喜びのあまり抱き付いて
((りょーかいです!))
ひゃっ!
…あ、えっと…ごめんなさい…、
(自然と押し倒す形になってしまい、予想以上の貴方との距離の近さに頬赤らめ。呆れ顔の相手に目を泳がせながら素直に謝罪し
いいから離れろ…
(謝罪されるのはいいがそのままもどうかと思いながら言って、「いいや、お前汚いから風呂入って来い」と血も涙もないこと言って
え?あ……はい、
(相手の血も涙もない発言に、よくよく自分の今の格好を見ては素直に返事して。「…あ、でも服が汚れてるから結局…」と元も子もない事実に気付き
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