皇 深紗 2013-07-13 20:14:01 |
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――失礼致します。
(何時も通りの時間に、お嬢様の部屋の扉を軽くノックすればゆっくりと音を立てないように扉を開き中に入り。1人部屋にしては広すぎる室内の隅の窓際に置かれているベッドに視線を移せば布団の端から亜麻色の髪がはみ出しており。これまた音を立てぬ様ベッドの側まで歩み寄って行けば、横の窓のカーテンを容赦なく開けて。窓の外から入って来る陽光に思わず目を細めれば、振り返り室内へと目を向け。強い光を見た所為で、暗くボンヤリとして見える視界の中ベッドに寝そべっている己の主へと声を掛け。「お目覚めのお時間ですよ、お嬢様」
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