鈴谷 慎 2013-06-24 19:07:37 |
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(/お優しいお言葉…ありがとうございますっ…!)
……なんすか、先輩?
(相手の様子からすれば己の言葉の真意はやはり分からなかったらしいが、相手の顔に笑みが見えればこちらも笑みを深めて見せ。好きな人は笑顔が一番、なんてふと思えば自分の考えにも関わらず恥ずかしかったのか後ろで見えないように自分の手の甲を抓りながらもしっかりと相手の笑顔を目に焼き付けて。ようやく目当ての店までたどり着きさっそく入ろうとすれば相手からの視線にこちらも思わず手に目をやり。…あぁ、今更気が付いたのか、相手が睨む理由を理解すれば思わずふと小さな笑み、馬鹿にしているようにも嘲笑うようにも取れるような笑みを浮かべながら今度からこの手で行こう、などと考えており。相手に視線を向ければ厭らしい笑みを崩さぬまま更に手を強く握り、わざとらしく可愛い子ぶるように首を傾げれば問いかけて)
(/優しいだなんてそんな、お相手してもらっている側として当然の事を言ったまでです故^^*
それでは本体はこれで失礼致しますね!!)
白々しいんだよ馬鹿。これで店入るつもりか?
(此方は睨んでいるにも関わらず浮かべられる笑みは何処か不愉快な物であり、眉間の皺を深くして。相手の手に力が込められるのを感じつつ相も変わらず不服げに其方を睨んだ侭でいるが、相手の首を傾げる姿と問い掛けられる言葉には何故か多からず毒を抜かれた気分で。鋭くしていた視線を緩めては呆れた様子で溜め息を吐きつつ先程の態度について指摘し、直接示しはしないものの握られた手について問い。学生なら未だ何と無くセーフラインとして許されるかもしれないが、社会人となれば当然奇異の目を向けられるであろう。見物側としては然程気にも留めないが、流石に当事者となるのであれば話は別。店先で立ち止まり道端で人目も憚らず手を握られた侭でいる時点で既に手遅れのような気がしなくもないが、そこには敢えて触れずあくまで冷静に、単調な調子でいて)
(/うう、ありがとうございます…
こちらも消えますね!)
えー、俺は別に、このままでも…っつかこのままが良いんすけど。
(相手の言葉と呆れたような口調にはいつものようにヘラヘラと軽い笑みを浮かべて見せて、白々しい、なんて言われれば何のことか、とでもいうように再度首を傾げて。指摘されたのはやはりこの手のことで、相手に問われればネクタイを持つ手を顎に添え、考えるようなしぐさを見せるもやはり最終的に己の顔には笑み。こちらとしては少しでも長く繋いでいたい物である。しかも、いつも厳しく眉を寄せている相手が恥ずかしがって小さくなったり顔を赤らめたりなんてするかもしれない。繋いでいる手を隠そうと近くに寄ってくるかもしれない、逃げられそうになったとしてもこの状態だったら引き止められる。邪なことを脳内で考え勝手に相手の姿を想像しつつ、それでもこれは相手に帰られるかもしれない、というリスクも負ってのこと。相手が本当に不快そうであれば即刻離そうとしながらも、今は何処か相手の反応を楽しむかのように、焦らす様に手を握り笑みを浮かべながら様子を窺うような視線を向けて)
何言ってんだ馬鹿!少しは躊躇って物を言え!!
(何故そう言った考えに至るのか、最早理解に苦しむ所で無く。此方の印象としては相手は女好きの筈、ならば単にからかわれているだけなのか。それにしても自分自身までもが恥をかく可能性は十二分にあると言うのに、それを知っていて実行に移してしまう程己をからかう理由があるのか、相手の様子では、有り得ないが冗談で承諾してみたとしても本当にやってのけてしまいそうに感じられる程で。手を振り解こうと軽く上下に揺さぶりながら本日何度目かの“馬鹿”を声高に半ば叫んでは続ける言葉に我ながら心中首を捻り。そもそも問題なのは相手が其れを躊躇って口にしたか、では無くそう言う思考事態である筈なのだが、だとすれば己の指摘は明らかにずれた物であろう。そうは思うが訂正も面倒で、わざわざそんな所に食い付いて来たりもしないだろう、と言う余裕もあったと思われ、相手の視線から逃れるようにして不機嫌そうに顔を逸らし)
(/今日は落ちになります!お休みなさいませー!)
あー、分かりました、分かりましたよ。…はい、じゃ、行きましょ?
(相手の口癖を聞いたのは今日で何度目だろうか。入社してから優に100回は超えているのではないかと思われるほどの相手の口癖には慣れたを通り越してその言葉でさえ、相手にかけられる言葉は嬉しく愛おしく。相手の様子、口調と不機嫌そうな表情を見れば何処か不満そうな表情を浮かべて見せるのだが、内心はむしろ満足している方でさいてー、なんて自分で思いながらも心の中でさえ笑みを浮かべて。渋々といった様子で手を放したなら小声で「本当照れ屋なんすから…」なんて冗談で呟きつつ店の戸へ手をかけて。そのまま相手の方へ体を向け扉を開けたならもう片方の手を店の中へ向け口元に薄ら笑みを浮かべ、どうぞーなんてまるで女性をエスコートでもするような行動をしてみようか)
(/了解です!!お相手有り難う御座いましたっ。お休みなさい*)
…女扱いするな。
(相手の返事は酷く適当な物で、流されたようにすら感じ。“失礼な奴だ”なんて思いながらも流されなければそれはそれで後々面倒臭い事になるのは目に見えており。無論相手の心中やら小声で呟かれた言葉等気付いている筈も無く、そろそろ店内に入ろうかと思った所に前方に見えるは相手の姿。恰も女性に付き従う紳士のような動作を見せる相手を一瞥するなり不服げに呟いて。とは言っても何時までも此処に突っ立っている訳にもいかず、漸く店内に足を踏み込めると予想通りのそこそこの騒がしさに取り敢えずは密かに安堵の息を吐き。余り静かな固い店では相手が息苦しくなってしまうだろう、と気付けばほぼ無意識に相手の事を考えてしまっている自分に気付くなりつい自己嫌悪に似た感覚を覚え)
敬意を払ってるだけっすよ。…おぉ。
(己の動作にはやはり癪に触ったのだろう、相手の言葉を聞けばいつものように相手とは対照的に明るい笑みを浮かべつつ誤魔化すような一言を。扉を開けた時に耳に入った店内の声は、相手に続き中に入れば更に増し自然と己の肩の力は抜けるようで。相手の進めた店の為、失礼なことだが多少不安だったのだが意外にも普通の雰囲気で感嘆の声と共に一安心、ゆっくりと酒が飲めるという安堵の息を漏らす。自然に頬も緩めれば更に己の行動力は増し、さっそく店員に声をかければあるのかは分からないがさりげなく個室がいい、なんて注文を。会話を終えればさっさと背を向けと歩き出す店員に続くように、相手の後ろに周りその背中を押しながら進んでいこうか)
…敬意、ねぇ…。
(相手の返答を小声で復唱しては“それは有り得ない”と矢張り思い直して。そもそも普段敬意の欠片も現れない行動を取っている癖に今なって発揮するか、と思案してみるも結局出る答えは同じで。軽く相手を睨んでみるものの、店内に進めば内装に夢中になっており。一見して和風な雰囲気があるのに固くならないのは所々に見られる和と洋の調和により作り出される独特な雰囲気を纏っているからか、なんて至極どうでも良い事を考えていた為に相手が何やら店員と遣り取りしているのにも気付いて居らず。唐突に背中を押され「うわ…っ」と短く感嘆の声を漏らし。顔だけ僅かに振り返って相手を睨むもそれ以上は特に何をするでも無く)
ま、ま。行きましょ行きましょ。
(敬意、なんて努力の次くらいに己に似合わない台詞、相手の反応は極普通と言えるのだがやはりそれが当たり前のように反応されると多少は不満もあるというもので。まあ、いつもの行動が物を言っているのだが。店員が軽く頷いた所を見れば個室はちゃんとあるのだろう。とにかく飲ませて飲ませて立てないほどに酔わせてうちに招こう、なんて心の中で邪なことを考えつつ相手に向ける笑顔はそこらへんの馬鹿のようにヘラヘラしていることで。こちらを睨む相手に上記を述べぐいぐい押しつつ店員の後に続いていけば案内された個室を覗き、思わず再びおぉ、なんて感嘆の声を漏らし。和の内装、妙に綺麗な室内に若干気圧されそうになるも周りから聞こえる客の声に押されるように室内へと入り。無駄に緊張するも、ただ酒を飲みに来ただけ、酔わせに来ただけだ、本番はこれからだと己の中で再度確認し言い聞かせればとりあえず一度息を吸い、大きく吐いて)
…どうかしたのか?
(目の前の相手を睨む己とは対照的に頬を緩ませている相手を見ていると思わずその頬を引っ張ってやりたくなるが、流石にこの体勢では難しそうで。結局睨むだけに止まり今度同じような事があった場合は引き千切らんばかりの勢いで引っ張ってやろうと内に秘めた決心を固めつつ、強引に流されるような反応を返され小さな溜め息の後に再度正面へと向き直り。歩調を合わせ歩いているが程無くして一室の前に到着、個室なのか、と至って普通に納得しては通された空間の雰囲気に室内を見渡し。相手と同様に入室しては趣の感じられる内装には興味津々で、それとなく辺りに視線を向けつつ観賞する事でインテリアを堪能しており。次回から酒を飲む際の席は此処を利用するのだろう、なんて考えふと相手へ視線を遣れば深呼吸思しき行動に不思議そうに目を瞬かせ、何かあったのだろうかと問い掛けて)
…いえ、何でも。それより先輩、せっかくですし、飲み比べしません?多く飲めた方が勝ちってことで。
(相手から声をかけられれば何でもないように笑顔を見せ首を軽く横に振って見せ、腰を降ろす。さっそくメニューへと手を伸ばしパラパラと捲っていればやはり行き着くのは酒のページ。酒の種類も店に合わせているようで、どうせなら全て味見してみたい衝動に駆られながらも財布の中身と脳内で格闘しつつ眺めて。そして、酒を眺めていればふと唐突に思いついた、飲み比べ、という言葉。ポケットに片手をそっと触れ、丁度賭けになるような物を持っていることを確認すれば好奇心丸出しの笑みを浮かべ相手へと声をかけて。酒の強さには自信がある為、負けることは無いだろうと自信満々に、そして酔った状態の相手がどうなるのかと楽しみにしつつ「もちろん賭けもありで」と付け足せば口角を思い切り上げながら相手の返答を待ち)
はぁ?飲み比べって…、
(相手の行動を見詰めている事で思い出したように着座してはどうやら何事も無い様子に一先ずは安堵し。ならばと再度室内へと視線を向けるも矢先に相手により発せられる言葉は衝撃的な物。思わず目を見開いて呟くと徐に目を伏せるは何やら考え込んでいる様子。己は酒が滅法弱い故に元より勝目等無く、加え泥酔後の自分がどうなってしまうのか、想像すら恐ろしい程。己は無自覚であるのだが、知人の話によると酷く“積極的”になるらしい。何がどう積極的になるのかは理解に苦しむ所で。普段ならば迷いも無く断る筈だが、考えさせられる理由と言うのは自身の持ち合わせるくだらないプライドによって生じ。他の部下なら未だしも目の前の相手に“酒弱いからやらない”なんて口が裂けても言えず、最終的には「…仕方無い」と一言呟いており)
(/今日は落ちになります!お休みなさいませ^^)
お、ノリいいっすねぇ珍しい。…こっちが負けたら、コレあげます。
(飲み比べなんて、いつもの相手の様子からだったらまた馬鹿の一言で済まされるだろうか、そんなことを思っていた時に耳に入った言葉にはこちらから持ち出したにも関わらず驚いたように目を見開いて。またすぐに笑みを見せればポケットを漁りながら言葉を発し取り出したのは小さなメモ帳。自分が今まで調べ上げた、相手の思い人の情報が詰まるこのメモ帳の1ページを賭けの材料にしようということで。大学も一緒だった為好きでもないのに彼女の情報やら写真やらを持っている、先輩の頼みじゃなかったら机の奥深くに眠っているはずの物。メモ帳の表紙だけ見せても相手は理解できないだろう、そう思えばつい先日貰ってメモ帳にはさめてあったプリクラをチラリと一瞬だけ見せてやり。「変わりに、こっちが勝ったらデート行きましょ。」ニッコリ、顔一面に満面の笑みを浮かべつつ短く簡潔に言えば相手の返答を聞くつもりは無いのか有無を言わせぬ勢いでさっそく近くにいた店員を呼び止めてきとうな酒を選び注文し始めて)
(/了解致しました!!お休みなさい*)
…っな、何でこんな物…っ。…デートって…、
(これにより己は一体何杯飲む羽目になるのか、二杯飲めば良いところのような気もするが予想としてあまりに相手と差がありすぎるのではないかとも考えてしまい、予想通りではあったが安易に承諾してしまったが為に後悔の念は拭いきれず。そんな中で賭けの材料として登るは一見なんの変鉄も無い手帳。そこに綴られている内容が己にどれ程の影響を与えてしまうか知る由も無く不思議そうに首を捻るも、一瞬見せられた“女性に人気で写真を撮る機械”程度の認識であるプリクラとやら。何事かと思いきや一瞬であれ確認出来たのは自身が恋い焦がれて病まない女性社員が写っている、と言う事。途端に頬を一気に紅潮させ目を見開き支離滅裂とした言葉を並べるも瞬時に其れを所持している事によるメリット、デメリットを考慮しては持っていても損は無いであろう。無論その望みは限り無く稀薄ではあるが若干のやる気を芽生えさせ、かと思えば次いで相手が口にした言葉には愕然として。“デート”とは本来恋仲にある男女が行う事ではないのか、相手の意図が察せず口を開くもまるで聞く耳を持っていない様子を見るなり浅く溜め息を吐いて一旦黙り)
(/うわああああああ、昨日も返せず申し訳ありませんでしたっ…!orz)
じゃ、デート行った時に一緒にプリ撮ります?きっとゆかちんだったら交換してくれると思いますよ。
(プリクラを見せた瞬間一気に変わった相手の顔、紅潮する頬。瞳の光が消えそうになりながら、思わずこの小さな写真と紙とをビリビリに引き裂きたくなる衝動に駆られながら、その気持ちさえぐっと抑え、心の奥深くに沈めて、相手の様子を楽しむかのような笑みを浮かべて見せる。協力するといったのはどこのどいつだ、自分で自分に言い聞かせながらそっと己の右手に触れて。後悔していないと言ったらウソ、大嘘だ。酒を注文し店員がまた消えれば再び顔を相手へ向け、もう己が勝つことが決定していることが前提での提案を。まあ、どうせ相手がプリクラなんて撮るのに首を縦に振るとは思っていない。それが男と、己と二人なら猶更のことかもしれない。とりあえず今から何処へ行こうかとプランを立てながら酒を待つことにして)
(/いえいえ!!大丈夫ですよ、お気になさらず*)
はぁ?なんで俺がお前なんかと…、
(相手の提案は既に己の負けを前提としての事と捉えても間違いは無いであろう物、魅力的と言えば魅力的だがそんな事出来る筈も無く。ただでさえ近寄るのすら憚られる機械に自分が、事もあろうに相手と入るだなんて想像しようものなら鳥肌が立ち。方眉を上げすかさず拒否しようと口を開くが出掛けた言葉を自ずと遮り。この条件を飲むとすれば例え負けたとして、必ずしもマイナスな方向に転ぶわけでは無いと言う事になり。然しプリクラを撮ったとして、果たして彼女に交換しようと言い出せるのだうか。我ながら情けない事この上無い不安に頭を抱えそうになりつつそれを払拭するのは難しそうで、更には己が写った物を渡すと言う時点で既にプライドが傷付けられそうな物、結局自身の不甲斐なさからこのまたと無いチャンスを自ら手放そうとしている自分に腹立たしさすら感じられ)
(/うぅ、本当に申し訳ないです…;そして、ありがとうございます…!)
先輩結構お堅いイメージで通ってますし、先輩から貰ったらゆかちん喜ぶと思うんすけどねぇ…。つか、そんなに俺とくっ付くのが嫌なんすか。
(想像通りかなり嫌がる相手、「お前なんかと」という余計な言葉が耳に入れば思わず眉を潜めてしまい。同性に好かれると言うのはこれほど難しい物なのかと唇を噛みながらも、何処か悩んでいる様子の相手に背中を押すつもりで一言を。まあ、相手の場合「お堅いように見えてドジばかりする可愛い上司」というイメージなのだが、それは己の中だけだろうか、なんて。さっそく運ばれてきた瓶数本を机の上へ並べ、さっそく開けながら大きくため息をつき様子を窺うようにちらちらと見ながら拗ねたように言葉を紡いで。そのままいきなり瓶をつかみ、まるで勢いで煽るように瓶に口を付け酒をゴクリ、ゴクリと喉を鳴らしながら豪快に酒を流し込み。女性といる時と違い綺麗に見せる必要も無いのだ、暫く飲み顔と共に酒の瓶を傾けて行けばさすがに苦しくなったのか口を離し、はぁー、なんて満足げな息を吐き袖で口元を拭い。自分の口を付けた瓶を置けば相手の方へも新しい瓶を渡し、相手の言葉が自分でも意外だが結構不満だったようで挑発するようにニヤと笑みを浮かべて)
(/お互いよくある事ですから!!では本体は失礼致しますね*)
…お堅いのか…。…嫌って言うか………、
(相手の言葉に対し食い付いたのは恐らく主旨から外れているのであろうが“お堅い”とのイメージの方。彼女にもそんな風に思われているのだろうか、なんて落胆を含んだ面持ちで眉を潜めると悩ましげに呟いて。次いで耳に入る不服げな口調での言葉と不貞腐れたような面持ちに困ったような呆れたような何とも言えない表情を浮かべ。相手だから、と言うのも一理あるのかもしれないが、どちらかと言えば自身がプリクラなんて物を撮る事事態に抵抗があり、それは誰が一緒であれ変わらず。そんな物で楽しめるのは大学生まで、何てイメージがあると言うのも相俟って、“色々と問題あるだろ”と続けようとするが先程同様、呆気無く途切れさせ。目の前に運ばれて来た多種多様な酒瓶を前に苦々しく顔を歪め今更ながらこんな勝負を受けた事を後悔している矢先、それを手に取った相手が仕出かす行動には流石に目を見開き。酒に弱い己としては信じられない光景を目の当たりにし、更にはそんな事をしたにも関わらず平然としている相手は最早人外にすら見え。己の目の前にある酒瓶を再度苦々しい面持ちで見詰めては中々決心が付かず手を出せずに居て)
(/ありがとうござます…!では、私もドロンです!)
…ま、とりあえず飲みましょ?ほらほら。
(お堅いのか、なんて相手の言葉には自覚が無かったのか、と思わず苦笑を漏らしそうになり。真面目なイメージと言った方がよかっただろうかと思うも自分にかけられた言葉を思い出してはこれくらいでよかったと己に対して首を縦に。己の不貞腐れたような言葉に対する相手の言葉にはそれが肯定されるなんて考えもしない。きっと相手のことだからプリクラ自体に抵抗があるのだろう、そうは思っていてもやはり不満が残る物で、己の飲み方を見て驚いている様子の相手が目に入れば少しは気が晴れたのか、満足そうに口角を上げて。中々飲もうとしない様子の相手を見れば急かすように手を鳴らしながら頑張ってくださーい、なんて応援もし始め、しまいには再び手帳を取り出しちらつかせたりなんかして。どんどん己の首を絞めているような気もするが。)
う゛ぅ…。
(飲む事を促され眉を顰め心底嫌そうに唸るが取り敢えず酒瓶を手に取り。最早思いを寄せる女性社員の事は一旦頭の端に、己を迷わせる選択は飲むか飲まないか。然し一度手に取ってしまった以上飲まない訳には行かず、暫し手元へ視線を落とした侭の沈黙を迎えた後にゆっくりと酒瓶を傾けては相手程の豪快さも無いが着実に酒を喉へと流し込み。暫くは無心で飲んでいるが突如脳裏に“やばい”と自制の言葉が過り、即座に酒瓶を置こうとするも何故か体は思うように動かず。この侭では飲み干してしまう、流石にそれは危険だとは思うものの徐々に思考は混濁し始め気付いた時には酒瓶は空に。落ち着き払った動作でそっと手にしているそれをテーブルに置いたかと思えば勢いその侭に倒れ込むようにして突っ伏し)
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