主 2013-06-22 18:50:00 |
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…病院、行った方が良さそうだな。このまま俺が連れて――…、
(ゆっくりと相手を抱き起こす最中、案の定痛みを訴える声がし。必死で庇うようにしたとはいえ、あの高さから転がり落ちれば到底無傷で済む筈もなく。二度目という事で本能的に身を守ろうとする作用が働いたのか、あちこち鈍い痛みは走るものの前回程大きな外傷もなく。己に比べ辛そうな相手を病院に連れていくのが先決と考え、近くのタクシーを拾うべく視線をやったその時、誰かが呼んだらしい救急車のサイレン音が耳に届き。程無く此方に向かってくるそれが視界に入ると、その場で大人しく待つ事にして。降りてきた隊員に状況等を説明後、指示に従って救急車に乗り込み。暫し静まっていたサイレンが再び鳴り出すと、小さく息を吐いて相手を改めて見つめ。─目の前にいるのは狂おしい程愛しい恋人。ふと視線を向けた先には擦りむいて血にまみれた掌。痛々しいそれに胸が締め付けられ、言葉に詰まりながら優しくそっと手を添えて俯き。あれ程恋焦がれたかけがえのない存在を記憶から消していた事や、あんな行動に至らせるまで追い詰めてしまった己への怒りより、今はただただ彼が生きていてくれた事への安堵や嬉しさが勝り。相手もまた己を庇おうとしてくれただろう、痛々しいその手が酷く愛おしく抱き竦めてしまいたくなる。重なる手を見つめる瞳は次第に涙の膜を張り、少しでも揺さぶられたら零れ落ちてしまいそうで。俯いたまま片手で隠すように額を抱えながら相手を何度も咎めるしか出来ない一方で、隠し切れない安堵の思いを震える声で弱々しく添えて)
…っとに、お前は馬鹿過ぎて笑えねぇよ……なに考えてんだ馬鹿野郎…っ…、……お前、に…もしもの事がなくて良かっ…た…。
(/やはり処置は必要かと取り敢えず救急車に乗せてみましたが、この後お考えがおありでしょうか?此方としましては処置をする辺りは飛ばして、その後椿くんを自宅に送るなり病院に一泊するなり、少し落ち着いた辺りからまた始めるのがやり易いのかなと思いますが…何かお考え、ご希望等ありましたらお聞かせ下さいませ!
いずれにせよ互いに無理出来ない状態なので、再会(?)がどれだけ嬉しくどれだけ高揚してても、上原には色々堪えて貰わなきゃいけませんね。…無理難題ですが/笑)
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