主 2013-06-22 18:50:00 |
|
通報 |
いや…理由としては十分だ。
(返ってきたのは思ったより素直な返事と男心を擽るような小悪魔めいた台詞。清楚で品を備えた彼女のこんな一面に惹かれる男の気持ちがわからなくはない。気になるから近付く、それはごく自然な事。日々冷たくあしらっていた己に対しめげる事なく笑顔で話しかけてくる彼女を見ていても嫌われてはいない、寧ろ好意を持たれているだろう事は確かで。口許に僅かな笑みを浮かべつつ率直な考えを述べたその時、ひとつの考えが頭を過る。歩道橋から転落したあの日、己は髪の長い女と一緒に居たと聞かされたが、その相手はもしかすると目の前の彼女ではないだろうか。先程感じた何処か懐かしいような感覚を頼りに隣に並ぶ相手を見つめては、その誘いに乗る事を決意し小さく頷き)
…いいぜ、俺も少しお前に聞きたい事がある。付き合えよ。
| トピック検索 |