主 2013-06-22 18:50:00 |
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…ばか。何が守るだよ、ふざけんな。俺だって男なんだから自分の身くらい守れるし、お前と付き合ってる時点でそのくらいの覚悟出来てんだよ。
(相手が所謂不良と言われるものに分類されることなど歩道橋で出会うよりも前から知っていたことで、そのくらいの覚悟は付き合う上でとっくの昔に出来ていて。それよりなによりまるで自分を女か何かのように守るなどという相手がどうにも癪で、頭に寄せられた唇を拒むように相手の頬を片手でぎゅっと掴めば少しだけ鋭さのある不機嫌そうな様子で見つめて。自分はそんなに脆くはないと、暗にそう伝えるように言葉を紡ぐと頬を掴んだ手を離すと同時に軽く触れ合う程度の口づけを相手の唇に送り。口付けてしまった恥ずかしさが襲ってこないうちにさっさと相手の膝の上から退くと腕を伸ばしながら相手に背を向け「…まあ、その…なんだ。名前のこと約束したし、女装してやる。…そこ、部屋の隅っこにある段ボールに適当な服入ってるから、お前の好みのやつ選んで。」などと告げると約束は約束としてきちんと果たすつもりらしく女装の準備を始め。相手に指示を出してから紙袋に雑に入れられていたウィッグを引っ張り出すと、それを持ったままそそくさと部屋を出ていき。)
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