主 2013-06-22 18:50:00 |
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何だよ、そんな事か…。名前くらい幾らでも呼んでやるよ。
(彼がそれを口にするのは彼なりに覚悟が必要だった事は態度から窺えて。しかし改まっての願いとはどんな事だろうかと興味と期待で一杯だった為、可愛らしいその願いに拍子抜けし、ついついクッと小さく吹き出してしまい。こういった事にこだわる辺りが相手の可愛いところだと思うと共にまたも愛しさが湧き、甘えるように抱き着いてくる相手の髪を撫でてやり)
――確かに簡単にバレるとは思ってねぇし、バレても構わねぇ。ただ…お前も薄々感じてるだろうが、俺は他校の連中から嫌われてるからな。万一お前が目を付けられたら、お前を危険な目に遭わせちまう。勿論、お前は俺が守るけどよ。
(頭を撫でていた手を緩やかに止め、ぎゅうと強く抱き締めては少しトーンを落とした声音で、先の発言について説明し。相手が何であろうと腕の中の大事な存在を守りたい思いは強くあるが、守りたい存在など持ったことがない故、大事なものを危険に晒すかもしれないという可能性が不安や恐怖心にも似た感情を起こさせ。そんな感情が相手に伝わってしまわないように一度ゆっくり瞬きした後、すぐ隣にある相手の頭に唇寄せては「学祭の時みたく怖がらせたくねぇんだよ。お前、泣き虫だしな」と、ふっと柔らかく笑み)
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