主 2013-06-22 18:50:00 |
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っ…椿てめぇ、焦らせんじゃね――、
(縋りつくようにしながら噎せる相手の背を心配そうに擦っていたが、それ程水を飲まずに済んだのか、冗談混じりの台詞を吐けるだけの余裕があると分かれば安堵の息をつき。一時は極限まで達した緊張が一気に解けたせいもあり、ついつい咎めるような言葉を向けるも、今の状況を改めて認識すれば忽ち別の緊張が己を襲ってきて。反射的にかもしれないが、しっかりと己の首に回された腕のせいで丁度抱き締めやすい位置に相手が居る。己にしがみついているようなその体勢は、甘え縋られているようで己を酷く触発し、身体の芯がぞくりと震えるような感覚がしたかと思うと直ぐ様それは甘い疼きへと変わっていき。「椿…」欲に彩られ始めた瞳を揺らし吐息混じりに名を呼べば、相手の体をぎゅっと抱き締め。こんな事をすれば酔いがある相手は勿論、自分まで逆上せてしまうだろう事を頭で理解はしていても、すぐ傍にあった無防備な首筋に堪え切れない様子で唇を寄せては、舌を添えて軽く吸い付いてしまい)
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