主 2013-06-22 18:50:00 |
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黙れ、お前は自覚が無さすぎなんだよ。俺がお前に惚れた理由、忘れたわけじゃねぇだろ。
(興味もない雑誌を開きながら外の様子を気にしていれば、やがて友人達と別れたらしい相手が店内へとやって来るのが見えて。隣へと並び足元へ軽くちょっかいを出して来る相手の表情には案の定というべきか、己の羞恥を煽るような愉快気な笑みが浮かべられており。軽く睨み付けては、持っていた雑誌を棚へ戻す前に相手の額をそれで小突きながらいて言葉を放ち。他人に惹かれた事などない己をほんの一瞬で落とす程の風貌を持つ相手が、贔屓目無しにしても人目を引く存在だという事は、今日の文化祭の一件でも証明済みで。なのに当の本人はいつまで経ってもこの調子で、全く危機感というものが見られない。先程はたまたま友人が隣に居たからいいものを、もし一人だったら…と考えると、忽ち焦燥感に襲われ、眉間に皺が刻まれると共に相手を見つめる瞳が細められ。しかしその魅力については相手に言ったところでどうしようもない事を理解している為か、軽く息を逃しながら視線を外して。「…で、何か必要な物あるか?」あればついでに買い済ませてしまおうかと、気を取り直すように確認をし)
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