主 2013-06-22 18:50:00 |
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…ん、ありがとな。後はこれ着替えるからちょっと後ろでも向いて…ーーッ!
(人目になるべくつかないところとして選んだはずの教室だがそれ故にそこまでの距離が長く運んでもらっている身としてはそれが少し申し訳なくて、下ろしてもらった後流石にそろそろ何とか立ち直れたらしい足腰を確認するようにとんとんと軽く足を床に打ち付けてから顔を上げると眉を僅かに下げ少しだけ何処か申し訳なさそうな表情で礼を口にし。それから早速着替えるつもりで相手に背を向けながら同性である故に恥を感じることなどひとつもない筈だが、それでも今の格好が格好のため何だか見ていて欲しくなくて出来るだけそんな動揺を悟られぬよう平然を装った声色で声を掛ければ言い終わるのも待たずに差し出された彼の腕に抱き寄せられてしまい。呟く彼の声に先程のような切羽詰まったような雰囲気は感じられないものの触れあうだけでどきどきと胸が高鳴ってしまい、そんな優しい雰囲気もいずれ先程の性急さに飲まれてしまうのではという懸念を感じさせ。何より彼はともかく此方がもうそろそろスキンシップの過剰投与でくらくらしてしまいそうなのだ、熱が出ているんじゃないかと思うほどに顔は熱いし切なさがきゅ、と苦しい感覚を喉から胸に訴えかけている。うっかり清く正しく、などといった交際の先を求めてしまいかねないくらいに既に想いの熱が高められてしまっていることに流石に不味いと思ったのか嫌がる、という程ではないもののそれとなく解放を求めるように僅かに身を揺らしながら胸のリボンに手を掛けると「…き、替え…しないと…。それに、その…そろそろ本当に、色々ヤバくなってきた、から…その…。」としどろもどろといった表現が正に合致するような情けない話し方で彼の説得を開始し。)
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