主 2013-06-22 18:50:00 |
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(扉が開く音に弾かれたかのような速度でそちらに目をやるという少々過剰に反応を見せ。リビングにやってきた彼は早々に自分の心情の変化に目敏くも気付いたらしい、小さく笑みながらくしゃりと自分の頭を撫でる彼にほのかに口許を緩めると撫でられた部分を押さえるように頭に手を当て。)
ーー…うっせ、ばーか。
(彼らしい少しだけ意地が悪い響きではあるものの優しさを感じさせるような柔らかな空気を纏った言葉、それに僅かに苦笑するもののそんな言葉にめげるほどもう柔ではないと先程との自身の違いを見せようとしてか応酬のような乱暴な言葉で返して。それからリビングを出る相手についてこちらも部屋を後にしようとする、扉を通る前に一度だけ名残惜しむかのよいに少しだけ眉を寄せながら部屋を振り返り。短い時間だがそうしていつもの現実に戻ってしまうことを僅かに惜しんでから相手の待つ玄関に行き少々靴を履くのに手間取るもののそうして玄関を出ると自分を待っていてくれた彼の方をちらりと一瞥、薄く微笑みながら口を開くと「…ありがと、色々と助けてくれて。」と、か細い声で呟き。その"色々"が泊めてくれたことに対してなのか先程のやり取りのことを言っているのかは定かではなあもののすっきりした表情でそう呟くとお礼と言うには実にぞんざいだがポケットからだしたガム一枚を相手のスラックスのポケットにぐいと押し入れるようにして突っ込んで。)
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