主 2013-06-22 18:50:00 |
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ーー…え、いや…ッ、ちょ、待て待て待て!
(さっきまでただ可愛いとしか思わなかった相手がいきなり自分を乗り上げるようにして体を被せてきたことで漸くまずいと感じたのか一瞬ぽかんと呆けはしたもののすぐ焦ったように口角を僅かに震わせると顔を近寄らせてきた彼に気圧され反射的に目を瞑ってしまって。そうなるとあえて開くのも何だか怖くてそのまま何が来るかと構えるように唇を噛み締め待っていたら瞼に軽く柔らかな感触が触れ。それに引き続くように各所に触れる唇と思われる感触にいつものようなストレートに唇を奪ってくるものとはまた違う気恥ずかしさに襲われ、かたく瞳を閉じたまま相手の胸板を押し返しながら制止の声をあげることで抵抗を試みるも結局最後まで止めることは出来ず。相手がシーツに沈んだ辺りで漸く恐る恐る目を開けるとその頃にはもうかたく結んだはずだった唇はわなわなと震え頬は熟れた林檎さながらに真っ赤に染まっていて。唇が触れた時の肌が粟立つような妙な感覚をぬぐい去るように片手で耳から首辺りを触ると、そんな状態になっても相手の二度寝を見過ごすことはしないつもりなのか泣き言をいうような酷く情けない声で「ッ、ね、るなって…学校あるんだから、そろそろ起きないと…。」などと呼び掛けると空いた方の片手で相手の背中を軽く揺すって。)
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