お相手さんに愛を叫ぶ!!

愛してた。
誰よりも、あんたを愛してたつもり。
ほんと、あんたって罪作りな男だよな。
俺なんかに優しくするから、こうやって面倒なやつに好かれるんだよ。
優しくするから、俺なんかが期待しちゃうんだよ。
裏表があるって分かってて、それでなんで構っちゃうかな。
あんたのおかげで、俺はこんな面倒なやつになっちゃっただろ。
好きで、好きで好きで好きで、大好きで。
それでもあんたは、俺の方なんか見ちゃいない。
どれだけ愛してたって、結局一方通行。
お蔭で散々泣いたよ。
まさか、シェアハウスの連帯感がこんなところで悪く働くなんて思わなかった。
苦しくなるくらい、頭がくらくらするくらい、それでも泣いて泣いて、泣いて。
幸せなあんたらを見るのは酷く辛かった。
俺だって、愛されたくて。
あんたに、愛してほしくて。
名前を呼びあいたかった。
手を繋いでみたかった。
抱き締められてみたかった。
キスされてみたかった。
その先だって、全部されてみたかった。
俺には、何一つ叶わなかったけど。
だからさ、正直あんたがいなくなるって聞いて、大和さんに少しだけ…いや、すごくすごく、ざまあみろって思ってた。
俺と同じように苦しめば良い、悲しめば良い、泣けば良い、辛くなれば良い、寂しくなれば良い。
最低なやつ、だよな。
だから、あんたも俺を好きになってくれなかったんだよな。
ほんと、ごめん。

ごめん。

ただ一度だけ、俺のこと抱き締めて"綾瀬"じゃなく"椿"って、名前で呼んでくれたこと。
ごめんって、言ってくれたこと。
あれだけが、俺の救い。

今はない某茶碗掲示板より
高校のサッカー部所属の直さんへ
また何処かで巡り会うことを願って