リンリ 2013-05-29 19:16:10 |
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そしてあっという間に放課後が来た。
早く来てほしいような来てほしくないような微妙な気分。
私は誰もいない教室で待つ。
今まで無いくらいドキドキしている。
フラれるってわかってて告白してもきっと、ただ気まずくなるだけだろう。
だけどこのままモヤモヤした気持ちじゃ嫌だから。
きちんとけじめをつけたいんだ。
待つこと5分。
ーーガラッ
『よっ!』
何も知らない顔で笑いかけてくる勇樹。
大好きだった。
この笑顔も。
声も。
優しさも・・・
全部が。
『何だよ?』
何も言わない私を変に思ったんだろう。
早く言わないとね・・・。
『・・・好き・・・。』
掠れた小さな声で精一杯伝えた。
サヨナラ。
バイバイ・・・。
それは、私の恋が終わった瞬間だった。
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