ぬし 2013-04-26 15:25:26 |
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…あっ!あの…え、と…
(彼女は単純作業は嫌いではなかった。ただこうして何でも押し付けられている自分が嫌いだったのだ。今更どう言っても仕方がないが。ふとそんな事を考えているとプリントを取っていると手があたりかたん、とホチキスが床に落ちてしまう。床を滑っていったそれを拾い上げると男子生徒の足が目に映った。それに気付かず顔をあげた先、扉の傍には学年の人気者である彼の姿があった。思わず声をあげてしまうと慌てて自分の口を手で押さえる。同じクラスだというのに話した事もない雲の上の存在にどうしていいのか分からずにおろおろと視線を右往左往させ、完全に怪しい行動をとってしまう。)
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