...嗚呼、眠たい。 ( パキリ。口に銜えていたポッキーを指で折る。真昼間なのに何処か涼しい。 体育館内のステージ下にごろり、だらしなく横たわる黒髪が印象的な少女が一人。 ぺったりと床に頬を付ける。前髪が鬱陶しく目の前を遮る。 少女の手元には茶色いボール。先程迄少女が使っていた物と思われる。 )