鏡音リン 2013-04-06 16:50:22 |
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人間というものは自分が今までに見た事がないものに恐怖感を覚えてしまう生き物ですわ。私のお友達であるカジモド様も、初めは己の容姿の醜悪さにとても怯えていらっしゃいましたの。 ( そこまでで1度言葉を区切れば、そっと貴方のフードをそっと下ろし、頬を両手で包めばにこりと微笑んで )
けれど私は人間ではなく、パリの慈愛の鐘ですわ。貴方がどんな人間であろうとも、どんなに醜い見た目でも、それを受け入れましょう。信じる心は必ず貴方を救ってくださいますわ。もし信じることに迷ったら、もしもその心に不安が芽吹いたら。私のベルの音を思い出して。私はノートルダム大聖堂の上から、神の御加護がありますように見守っておりますわ。 ( ちりん、と手に持っていたベルを1度鳴らせば朱色の唇を歪め、貴方の頭をぽん、と赤い手袋越しに1度撫で。 )
質問、質問。─────そうですわね。貴方、フルーツはお好き?( こてり、と首を傾げれば悩ましげな間の後に唐突にそんなことを問いかけて。 )
私ね、ぶどうが好きなんですの。敬愛なるフロロー様がカジモド様とぶどうを召し上がっていらっしゃっているのを見てから、ずっと食べたいと思っていたんですのよ。ただこの体になってから、まだ1度もぶどうを食べられたことがなくて……もし宜しかったら、貴方の好きなフルーツも教えて頂戴。もしもフロロー様と食事の取れる時間があったなら、ぶどうの他にも貴方の好きなフルーツも食べたいわ。 ( にこり、と優しげな笑顔を浮かべればまた手元にある金色のベルをちりちりと鳴らして。 )
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