氷河 2013-02-09 22:18:27 |
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~星月 琥太郎視線。
「んんっ…」
夢の中、俺に誰か話し掛けてきている。この声は…有李だ。
水嶋 有李『琥太にぃ、寝ちゃったね。どんな夢見てるのかな?」
有李と郁との遊びに少し疲れて寝てしまった俺の周りをクスクス笑いながら顔を覗かせている。
水嶋 郁『今はもう少し寝かせてあげようよ…、起きたらどんな夢見てたのか教えて貰おう?』
本当は今すぐにでも起きて遊んでも良かったのに俺は、この二人の他愛ない会話が聴いていたくてわざと寝たふりを続ける。
水嶋 有李『うん!…じゃ、琥太にぃが幸せな夢見れるように手、繋いでて上げよ?』
俺の手に温もりを感じる。…暖かくてとても安心する温もり…この手を守りたいと思った。有李のこの手を大切に握っててくれる大切な人が現れるまでこの手を繋いでいようと誓った。
だけど、俺が思っているより早くに有李は大人になっていた。
まさか、俺を好きだなんて思っても見なかった。…普通の家族や友達だと思っていたのに。…そうだとしたら、なんて思わせ振りな態度を取っていたんだろう……
有李が思いを俺に告げた時、素直に気持ちに向き合えなかった俺は…気持ちから目を逸らし、返事を先伸ばししていた。明日伝えなければ、その明日伝えればいい…その明日が伝えなければそのまた明日………。明日がある、という確信を持っていた俺はそんな事を考え、
考えているうちに、病弱だった有李は息を引き取った。
水嶋 有李『琥太にぃ…なんで泣いてるの?』
星月 琥太郎「有李が…俺の前から居なくなったから…」
水嶋 有李『泣かないで…琥太にぃ。寂しくならないように私が手、繋いでてあげるから…』
星月 琥太郎「あぁ…、離さないでくれ……」
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