氷河 2013-02-09 22:18:27 |
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「急がなくちゃ!」
保険係として働く私は、今日も星月先生に頼まれた資料を運ぶため廊下を走っていた。
廊下幸い誰ともすれ違わず、保健室に着くと中に入る。
「あれ?また、居ないや…」
相変わらず、星月先生の私物で散らかった部屋には誰も居なくて。また、サボって…本当職務怠慢だな。なんて資料を置くと窓を見上げた。
「真昼の月ってキレイ…」
すると、突然ベットから降りてきたのは見知らぬ男性で。
水嶋 郁「ねぇ、知ってる?…月は満ちれば欠ける…」
「へ…?」
水嶋 郁「保健室のベットは寝心地が悪いね…、僕へんな寝癖、付いてない?」
その男性はそう言っては軽く私を見た。
水嶋 郁「君はまだ、本当の恋を知らない…。ねぇ、僕に教えてよ?学園で、女一人で男達はべらかす気分って最高なの?」
妖しく笑う相手に少し戸惑ってしまう。
「そ、そんなっ…私は……っ」
水嶋 郁「ふふっ…、また会えると良いね…学園のお嬢様…?」
戸惑う私を楽しむように笑うとそう言い残し、部屋を出ていってしまった。
「って、こんな事してる場合じゃない!…急がないと…」
任された資料を置くと、急いで集会へ急ぐ。今日はなにやら、新しい教育実習生が来るそうだ。
先生達「それでは、新しい教育実習生を紹介する。」
舞台に上がってきた実習生を見ると思わず、あ、と声を出してしまった。
水嶋 郁「今日から、新任してきました。水嶋 郁です。」
生徒a「本当、俺らの学校って女運がないよな~…」
生徒b「だよな~…」
先生達「では、水嶋先生は2年の副担任にする。これから3ヶ月宜しく頼むように、以上。
集会を終え、皆それぞれ教室に戻る。私のクラスは明るくて楽しいクラス。他のクラスと違う所は…先生が……
ガラガラー。
陽日 直獅「うおっと!!…はい、セーフッ!今日の弁当は俺の物!!」
とドアを開けるととっさに避けて、黒板消しを避ける陽日先生。
生徒a「くっそ~!今日は引っ掛かると思ってたのに!!」
そう、私達のクラスではこうして陽日先生と生徒で仕掛けをして、先生が引っ掛かったら先生の弁当のおかずを取って良い、などと言う決戦が毎日のように開かれているのだ。
陽日 直獅「俺がこんな仕掛け、引っ掛かると思ったか~?爪が甘いぞ、お前ら!!今更、黒板消しなんて古い古………!?」
そう自慢気に話す陽日先生は、足元にある透明な糸に気付かず、そして…ズコーンと転んでしまった。
生徒b「やりー!!」
生徒c「これで直ちゃんのお弁当は僕たちの物ですね!」
生徒d「俺、なにもらおうかなァァ~」
陽日 直獅「おまっ、…お前らァァ……ううっ、今日の弁当楽しみにしてたのになァ~…」
そう肩を落とす陽日先生に、可哀想と思いつつも小さく笑ってしまう。
水嶋 郁「ちょっと、陽日先生?僕居ること忘れてません?」
そう顔をヒョッコリ出して口出しするのは、水嶋先生で。
…………続き、いつか書きます~…w
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