お-、今晩は。(立ち上がった状態のまま不意に耳の端へと聞こえてきた足音に視線をその主へ遣るとそこには見慣れつつある来客の姿。疲労感と達成感の狭間のなかどこか砕けた口調で挨拶を交わすと片手をひらひら、と一振り。斜め前と微妙な位置にある机をソファの前へと移動させると、ソファに座り隣りぽんぽんと数回叩きおいで、と)