カリン 2013-01-18 16:53:41 |
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俺の名は雄太。
平凡な高校1年生だ。
中学まではサッカーをやってたが
病気になって大好きだったサッカーが出来なくなってしまった。
病気になったと言うか
元々あったらしいけど
成長するにつれて悪化したと言う感じかな?
生まれたときから心臓に小さな穴が開いていたらしい。
あまりにも小さすぎて検診でさえ見落とすほどの小さな穴がね。
その穴が、体の成長と共に心臓も大きくなる過程で
穴も肥大して言ったというわけだ。
それまでは普通に運動もできたんだけど
中学に入った頃から急激に身長が伸びて
身長が伸びると同時に、息切れや目眩が時々あって
それを隠しながらサッカーをやってたんだけど
中学最後の大会終了直後に俺は目の前が真っ白になって
気を失ったんだ。
気がついたら病院のベッドの上で
検査とやらで2週間も入院するはめになった。
全ての検査が終わって両親が先生に呼ばれて出て行った。
病室に戻ってきた母親の顔は今でも忘れられないよ。
目の周りが真っ赤になってて
泣き腫らした目をしてた・・・。
その顔を見たら検査結果なんかとてもじゃないけど聞けなかったよ。
どんな病気でどんな結果が出たのか知らない俺は
いつも通りサッカーをしようとしてボールを持って
外に出ようとしたら
母親が凄い形相でやってきて怒鳴られた。
「雄太!サッカーはもうやっちゃダメ!!
お願いだからサッカーみたいな激しい運動はもう止めて欲しいの」
俺は何がなんだか訳が分からず
ただ、必死に涙をこらえながら訴える母親に対しうなずくしかなかった。
でも理由は知りたい。
俺の事だし
俺の体だ。
「理由は?」
恐る恐る聞いてみた
このとき初めて自分の病気のことを知ったのである。
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