カリン 2013-01-18 16:53:41 |
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住宅街を抜け、河川敷に出てみた。
河川敷では昔から小学生の遊び場になっていた。
野球をする子やサッカーをする子などが
河川敷の広い空き地でおもいおもいに運動している。
小学生の頃は、私もよくこの場所に来たっけ
別に野球やサッカーがしたいわけじゃなく
ただ、みんなが遊んでるのを土手に座り見てただけだったが
なにが面白かったのか1時間以上も見てたときもあったっけ。
そういえば、小学生の時は雄太も良くここでサッカーしてたな・・・。
雄太が一番上手合ったような気もする。
懐かしさのあまり、そのまま土手に座り込み
ボーッと子供たちが遊んでるのを眺めていた。
すると、後ろから突然声をかけられた。
「結衣(ゆい)?」
振り返ってみると雄太だった。
「なにやってんだよこんなとこで」
軽く笑いながら近づいてきた。
「なにって・・・別にぃ~・・・
ちょっと考え事してただけだよ」
少し頬を膨らませながら
ばつが悪そうに答えた。
「てか雄太さぁ~
その前に言うことない?」
「言う事って?」
「お久しぶりぃ~とかぁ~
綺麗になってわかんなかったよ
とかぁ~」
後者の綺麗になってわからなかったは
思いっきり照れ隠しである。
自分で言っておいてなんだが、バカじゃん・・・
言うにことかいてその台詞はないだろう・・・
と、穴があったら入りたい気分だった。
そんな私を見ながら雄太は大笑いをし
隣に腰を下ろした。
「なぁ。お前なんか悩みでもあるのか?」
不意に雄太に聞かれた。
「え?どうして?」
「だってお前むかしっからなんか考え事するときや
悩んでる時って必ずここに来てるだろ」
驚いた。
なぜ雄太がそんな事を知ってるのかが。
確かに少し前までは、考え事に集中したい時は
良くここに来てはいたけど、なぜそれを知ってる・・・?
恐るべし雄太!
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