カリン 2013-01-18 16:53:41 |
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*第一章 偶然*
ーーーーー ジリリリリリリリリリリリリリ
けたたましく目覚まし時計がなっている。
「ん・・・・」
まだ覚醒しきってない体で、目を瞑ったままパタパタと腕だけを動かし
そのうるさい雄たけびをかもし出してる物体へと手を伸ばした。
(ん・・・?なんで目覚まし時計が・・・?わたしセットしたっけ・・・・?)
夏休みなのにわざわざ目覚ましをかけるやつはいないだろう。
自分じゃないとしたら、いったい誰が?
朦朧(もうろう)としている頭で考えてた。
しかしその正体は直ぐにわかることになった。
ーーーーー ペロペロ・・・ペロ
(チョコぉ~・・・・・お前か!!犯人は!!!)
そう。
愛犬のチョコであった。
いつまでも寝ているご主人様を起こしに来たのだ。
犬語が解るなら「ご主人様~ 遅刻するよ~」
とでも言ってるんだろうな・・・。
チョコ君。今は夏休みと言って、学校が休みだから
早起きしなくてもいいんだよ・・・
チョコの親切は嬉しい・・・嬉しい・・・が!
お願いだからもう少し寝せて・・・・・・まだ6時じゃ・・・ん・・・。
半分夢の中でそう答えてた。
でも、いっこうにチョコの起きて攻撃は収まらず
とうとう根負けした私はベッドから起き上がった。
まだボーッとしてる頭でベッドから立ち上がり
部屋のカーテンを開けたら、あまりに天気がよく、窓を開け
雲一つない空を見上げながら、伸びをし、大きく深呼吸をした。
「んん・・・・・・・。
いい天気だなぁ・・・」
その時、何気に視線を感じたので、その方向に視線を向けてみると
(!!!!!!!!!!!!!!!!!)
隣に住んでる幼馴染の雄太と目が合った。
(ぎゃあああああああああああああ)
声にならない声が出た。
なぜなら私は今、キャミに短パン。
そしてノーブラだったからだ。
慌てて部屋に戻り、今開けたばかりのカーテンもびっちりと閉めた。
私はヘナヘナと床に座り込み
「なんで雄太がこんな時間に起きてんのよ・・・
見られたし・・・・・・
はぁ~・・・・・・」
ガックリと肩を落としてため息を一つついた。
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