魔法学園第2支部ｳﾞｧﾗﾉﾜｰﾙ

半径５メートル以外なら大丈夫　悠

>久遠
…ｴﾙ？…あぁ…そういう事か…歓迎するよ、宜しくな…

あ　エルはうち

ミスです・・・

>久遠
…いいんじゃないか？…入りやすい方で…ここは割かし、平和だからな

フフ　やらしい言い方するなよ

>久遠
…本部の方は荒れてるからな…ｱｽﾞｻと会うのに通っているが…

うちのせいじゃないよ？（笑い

>久遠
…判っている…流れというものもあるしな…各自物語を作っているから邪魔するのも無粋だ…

-回想-
ﾌﾚﾃﾞﾘｶ｢ﾌｰﾝ、こんな奴ら、さっさと片づけましょう｣
神薙 悠｢…油断するなよ…相手は3匹、中位ｸﾗｽだ…｣
ｷｭｵ｢悠は心配性だなぁ。僕らはA級認定受けてるのにさ｣
3人の前には、虫と人が合体した様な黒いﾓﾝｽﾀｰが3体身構えている。3人が戦闘態勢を取った次の瞬間、ｷｭｵの小柄な肉体から血が吹き出るのが判った。
神薙 悠、ﾌﾚﾃﾞﾘｶ｢！！｣
ﾓﾝｽﾀｰの1体が手にしている物、それはｷｭｵの首の上に付いていた筈の物だった。戦闘に長けた3人の中では、近接戦闘を苦手とするｷｭｵとはいえ、悠もﾌﾚﾃﾞﾘｶもその動きに気づかなかった。それ程までに圧倒的なｽﾋﾟｰﾄﾞと、魔力により強化された肉体を上回るﾊﾟﾜｰを持ち合わせていたのだ。
ﾌﾚﾃﾞﾘｶ｢…！このｺﾞｷﾌﾞﾘ共がぁぁぁぁ！！｣
神薙 悠｢…！止せ！｣
ﾌﾚﾃﾞﾘｶは手にした槍を構えて、ﾓﾝｽﾀｰに突進した。判らなくはない…ﾌﾚﾃﾞﾘｶにとって、ｷｭｵは幼なじみであり、親友だった。ｷｭｵとﾌﾚﾃﾞﾘｶの息の合った連携は学園で最強とさえ、言われていた。ﾌﾚﾃﾞﾘｶ1人でも、悠と互角かそれ以上の実力の持ち主だったが、その実力を最大限引き出せるのは、ｷｭｵと一緒に戦っている時だったのだ。

-回想2-
ﾌﾚﾃﾞﾘｶが槍を突き出すより早く、ﾓﾝｽﾀｰが動いた。頭部を無くしたﾌﾚﾃﾞﾘｶの身体は、力無くその場に崩れ落ちた。
神薙 悠｢…何だ？…貴様等は…｣
気づいた時には、指を鳴らす暇もなく、辛うじて首の動きだけで避ける他無かった。後方に大きく跳び退り、焼けるような顔面の痛みに、自分が負傷した事を知る。
何一つ、まともに戦う事すら出来ず、指を鳴らす。
忌々しい魔法だと思う。空間を操作する魔法は退くのに最適な能力だった。学園最強の2人の少女の死体を回収する事も出来ずに、悠は学園に戻った。

-回想3-
あの忌々しい事件から半年が経った。悠の傷も癒え、新たに4人の部下を任された。同じ轍は踏まない…そう心に誓っていた。
しかし、この戦闘で部下を全て失った。あの時の化け物3体と再び遭遇し、激戦になったのだ。
神薙 悠｢…こいつらは危険だ…先手を打つぞ……化け物が…寄って集って虐めるなよ…人は弱いんだ…｣
完璧なはずだった。予想外だったのは、奴等が魔法を使えた事だ。それも、あの時死んだ2人の魔法を。魔法が使えるのは、知性が高いｱﾝﾃﾞｯﾄﾞ系かﾄﾞﾗｺﾞﾝ系くらいだと言われていたが、実際に虫系のﾓﾝｽﾀｰがそれを使って見せたのだ。
生き残った自分を呪い恥じる日々は、彼を変えた。同じ轍を踏ませまいと、教師の道に進ませた…

…日に日に、人の住める場所が減っている…急がなければ…

…少し…傷が痛むな…

…今日は休むか…また、明日来る…

……

>愛刀の手入れを行う

ふぅ。
今日は期末だったから早く帰って来れたよ。
これでまた地下探索が出来る。

次はこの一番深いといわれる所だな。
ふむ。モンスターがいるのは面倒だけど、その分貰いが良い。
決まりだね。

＿＿＿＿

ふぅん。やはり、今までのものとは空気が全然違うね。
普通の人間なら歩くどころか、立つ事さえできないよ。

暗くなってきたな。（（指を鳴らして幻術で光を出し
ふむ。どうやらもうすぐみたいだ。

・・・ここか。（（ドアを開けると真っ白な世界になり
・・・・・・ふん。（（指を鳴らすとそこは地獄のような場所になって
僕と同じ幻術を使うモンスターか。これは厄介だね。
（（指をもう一度鳴らし、元に戻すと目の前に自分が居て
・・・これも幻覚。（（指を鳴らして幻術で創りだした槍を持って幻術で創られた自分を突いて消し