美樹さやか 2012-09-06 22:02:21 |
|
通報 |
>>暁
その口振りだとどこかの組織所属…そして、別世界の出身か。いや、別に魔石単体では少なくともこの世界では装備者の魔の力を高める以外は何の意味も成さない…魔石よりも問題は…ゴヴァンの魔剣だ。この剣は禍々しい強大な力と邪気を秘めている以外にも数多くの怨念や憎しみが宿った呪われし呪物…この剣が製作されるにあたって多くの召喚獣と呼ばれる存在がこの剣の材料に使われただけでなく、無惨に殺され、数多くの血が流れたようだ。
この剣に宿る怨念の集合体…いや、この魔剣の意思そのものは人間に激しい憎悪と怒り…そして復讐心と殺意を抱いている。嘗てこの剣が製作された世界でこの剣と魔石で力を得ようとした男を喰らい、その肉体を得て、全ての人間を根絶やしにしようとした…その時は勇気ある鍛冶師の少年とそのパートナーである魔族の少年が死闘の末に何とか打ち破ったようだが…完全に消滅していなかったのだろう。魔石と魔剣は何の因果かこの世界に流れ着いた…この魔剣に触れた時に断片的にではあるが、思念からそう読み取った。だからこそ、面白半分で魔剣に触れる者が現れる前に俺が回収した、俺ならば魔石の力と俺自身の精神力でコイツを押さえ込む事ができるからな。強靭な精神力や力を持たぬ者がいたずらに魔剣の力を使おうなどとすれば、嘗ての男と同じく魔剣に魂ごと肉体を喰われ、再び過ちが繰り返される…そんな光景が容易く目に浮かんだのでな
(魔石を見てロストギアだと頭を抱えて溜息をつく相手にその反応から相手が何かしらの組織に所属し、尚且つ異世界の出身であると即座に判断する。しかし、誠に恐ろしいのは魔石ではなく魔剣の方であり、コートの中に仕舞われていたゴヴァンの魔剣を徐に取り出す。その刀身には禍々しく強大な力と邪気、そして犠牲となった数多の召喚獣の怨念や憎悪、殺意の念が込められている。蛟自体はこの剣の思念を通じて今まで起こった事とその危険性を熟知していた為、この世界に飛ばされた魔石と魔剣に興味本位で触ろうとする者が現れる前に回収した事を述べつつ、この魔剣の危険性を説く。)
…何というか、苦労しているのだな…待て、今魔力生命体と言ったか?この町に来てからそこらに妙な気配を感じてはいたが…その生命体とは人に害を成すものか…?
(魔剣を再びコートにしまいながら相手の身の上話に内心同情…していた時に聞こえた魔力生命体という単語に反応し、そういえばこの町に来た際にどこからか妙な気配を感じていた事を述べつつ、それは人に害を成すものなのか、と先程までの無表情から一転してそうであるならば己の手で引導を渡すとでも言わんばかりに鋭い視線を向けつつ問いかけ)
| トピック検索 |