モフィ 2012-08-07 19:20:58 |
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「うわ…すごい人ごみ」
「手つなぐか」
さりげなく繋がれた手。こういうさりげないことが好き…
その後、友達と会ったり…
花火見ていったり…
屋台でいろいろ買ったり…
とにかく満載な一日だった。
「さ、そろそろ帰るか!」
「そうだね!人少なそうだよこっち!こっちから帰ろう!」
私はとっさに裏路地の道を選んだ。私は三浦君の手をひき走っていく。
「ぬけたよ!さ、早く帰ろ……」
振り返った瞬間、目の前には大型トラックが。
やばい、私轢かれる…!!
「亜里沙!!」
強く押された私の体。一瞬何がおきたのか全くわからなかった。
「…危ない……三浦君、大丈夫……」
三浦くんに声をかけたときはもう遅かった。
「…あ、あり……さ……また…会おう…ね…」
「なんていってるのよ…聞こえないよ…!」
三浦君の肩を揺さぶる私。かろうじて息してる…!
トラックの運転手がようやく出てきて、すぐに救急車を呼んでくれた。
だが……………三浦君は助からなかった。
次の日。トラックの運転手は逮捕されたというニュースが流れた。
そんなニュースより、大切にしていた人を失った傷は大きかった。
「……最後の言葉、何よ…」
そんなに優しい言葉かけられたら泣きたくても泣けなかった。
私はお葬式……行けなかった。
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