赤と紫と。/火野映司募集

痛っ。
(同じところに再びデコピンされ、今度は先程よりも冷めた声を上げるものの「でも…アンクも可愛いよ？」ときょとんとした表情のまま首を傾げ)

…はっ…？何、何言ってやがる。俺が可愛いだ…？(相手の素直な言葉に言いかけていた反論が口から出ることはなく、其の儘半開きになりながら分かりやすく動揺したような声を出した。)

うん、可愛いよ。
(動揺する相手に笑顔を向けると「アイス食べてる時の顔とか、他にも…」と聞いている方が恥ずかしくなりそうな言葉を続けて)

な、ばｯ、…(褒め言葉の嵐に耐えきれなくなったのか頬を僅かに赤く染め、顔を逸らすと"そんなに言わなくてもいい！"と吠えた)

…アーンク。
(顔を逸らしてしまった相手に「…可愛いなあ」と呟きながらも、耳元でその名前を呼び)

は、…やめ、なんだよ…ｯ(低く響く声に耳まで赤く染め上げ、口元を手で覆い隠しながら横目で相手見つめた)

…俺、アンクのこと好きだよ。アンクは？
(普段とは違う、真剣な表情でそう囁いた途端にころりと普段の笑みを湛えた表情に戻ってはそう問いかけ)

…す、…好きだったら、どうするんだ(いつにも増して真剣な表情。戦闘時の表情みたいだと1人思い返しながらもその気持ちへ自分なりに答えて見せては反応を見るようにその瞳見据えた)

…好きだったら嬉しいよ。
(へにゃり、そうだらしなく笑うとすり、と相手の頬に愛おしげな手を滑らせて)

…も、物好きな野郎だな、…(ほんの少し安心感のある手のひらに僅かに表情緩ませ、無意識に擦り寄りながらも"好きかもしれねぇな"なんて呟いた。)

うん、そっか。…嬉しい。
(相手の言葉に瞳を伏せて頷くと、顔を近付けてじっと相手の瞳を見つめ)

ン…なんだよそんなに見て。俺の顔になにかついてるか(じっと見つめられては気恥しさからか、眉を下げながら見つめ返して。)

ううん。やっぱり綺麗な顔だなあ、って思って。
(緩んだ表情のまま「もちろん刑事さんの体なのは分かってるけど」と前置きをしつつ、もう片方の手も相手の頬に滑らせては「…キス、したい…かも。いい？アンク。」許可を求めるような視線を向けて)

何馬鹿なこと言ってやがる。お前だって整った顔してるだろうが。(それでも満更ではないようで頬を緩めていて、次いで問われた言葉に対しては「好きに…したらいいじゃねぇか、」と顔を真っ赤に染め俯き気味に答えた)

…じゃあ、好きにするね。
(相手の了承を得られると何故か表情を引き締め、相手の唇に口付けをひとつ落とし)

ン…。…変な気分だな、グリードの体の時はこんな感情はなかったはずなんだが。(口付けをされると赤い頬のまま、相手の唇が触れた場所をそっと手で触れながらぽつりと零した)

…好き。好きだよ、アンク。
(相手の耳元で繰り返しそう囁きながら尚もキスの雨を落とし、「…アンクは？」と小さく呟いて)

ン…、ン…。…俺も、お前の事が好きだ、えいじ。(何度も繰り返される口付けに絆されてしまったようで、彼に問われたことを素直に受け止め返す。特に用があった訳でもないがほんの少し舌っ足らずに彼の名を呼んではふっと小さく笑って)

…うん。
（呼ばれた自身の名前に、愛おしそうに笑っては相手の髪に触れ）

なんだよその顔。…緩みきった顔を晒しやがって、(相手の頬に手を添えるものの、いつものような乱暴な手つきではなく、できるだけ優しく、丁寧な手つきで)