クラスメートのアイツと俺【非募集/学園K/猿美】

……（何故こんなにイラつくのかわからなくて、そんな自分に落ち込んでいてあの後ずっとベッドから動いて居らず。）

…。
（まだ一応残している相手の連絡先に「朝の件なら報告してねえよ。ふざけて悪かった。じゃあな」とだけ送信して。）

……（端末を見て、その相手の珍しい謝りに驚くが、自分でもイラついてる原因分からないが朝の件ではないことは確実で、謝られたいわけでもないしでモヤモヤが増える一方で、返事はせず。）

…はぁ。
（返ってこないことは分かっていたが何だかんだショックで、私服に着替えると外に出て。）

……部屋、変えてもらおうかな…。（相手の部屋が隣だと何かが気になってしまって、自分の部屋にいるのに落ち着かないと、そんな事を呟いて。）

…。
（いつもの喧嘩のはずなのに、何か違う気がして溜息が止まらず。）

……（布団に潜り込むと 目を瞑って無理矢理眠り出すと、なぜか自然に涙が流れていて。）

…。
（前を見れば同じ学校の生徒が仁王立ちしていて、何だか面倒だなと感じるとUターンして。）

……！……あれ、なんで…？（ぐっすり眠れるはずもなくハッとして起きてしまうと、涙が流れていたので不思議そうに首をかしげ。）

は、あんたらじゃ物足りなかったんじゃねえの。
（全員女を自分に取られた連中らしく「人の彼女に手出してんじゃねえよ」と言われれば、鼻で笑ってから馬鹿にするように言えば、顔を真っ赤にして殴りかかってきて。）

……、…謝ろう…。（モヤモヤはするが八つ当たったのは事実なので、ぼそっと呟くとため息を漏らし。）

…つーか、全部あっちから寄って来ただけだっつーの。
（風紀委員なこともあって下手に抵抗出来ず、ほとんど殴られ放題だったが、そんな時でも相手のことばかり考えてしまっていて。）

………。（メッセージだけで済ませるのは悪いと思ったのか相手に電話をかけ。）

…もしもし。
（路地裏に座り込んでいると端末が鳴ったので、相手を確認せずに電話に出て。）

…もしもし、猿比古？……あのさ、…その…（相手が電話に出れば謝ろうとするが中々すぐ言い出せず口ごもり。）

…気にしてねえよ。
（何となくだが謝ろうとしていることが分かれば、言わなくてもいいと言わんばかりにそう言ってあげて。）

いや…だってあれ、八つ当たりだったし…ほんと、悪ぃ…。（謝らなくていいも言われてる感じがしたが、電話だからかちゃんと素直に謝り。）

ん…俺も悪かったから。
（相手のことが気掛かりだったので、少しホッとしたように息を吐いて。）

…うん。…んじゃ、それだけだから。（謝るだけの電話だったので用が終わったので切ろうとして。）

…おう。
（小さく返事をして電話を切れば、立ち上がって口の中の血を吐き出してから路地裏から出て。）