ホラー好き 2010-08-10 12:47:45 |
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私も一つ投下^^;
昔、私にはSという親友が居ました。
家も近く、幼馴染みで、よく遊んでいました。
ある日、私はSと裏山へ遊びに行きました。
そこで、「どっちに進むか」等些細な事で喧嘩してしまいました。
Sは怒って「帰る」と言い、山道を下りて行きました。
私は「どうせ怖くなってすぐ戻ってくるだろう」と思い、
ひとりで遊んでいました。
けれど、いつまで経ってもSは帰って来ません。
元々確信があった訳では無かったので、
私は「やっぱり帰っちゃったのかな」と不安になりました。
日も暮れてきたので、私は山道を下りて帰る事にしました。
その途中の事です。
どこかから、「Kちゃん…K…」と私を呼ぶ声が聞こえてきました。
今ではそれがSの声だと分かりますが、
当時の私は、誰の声かわからず、怖くて早足で歩いて行きました。
しばらく歩くと、Sの靴が落ちていました。
そして靴の横には、滑った様な跡。
そこは滑りやすく、大人にもよく注意されていました。
私はすぐ「Sが落ちてしまったのか」と考えました。
そして「助けよう」と思った時、
何故か喧嘩の事を思い出して腹が立ってきました。
私は見なかったことにして、また早足で山道を下りました。
もう少しで山道を抜ける、という所で、
後ろから「バキッ」と枝を踏むような音が聞こえました。
不審者か幽霊かも分からない相手がただ怖くて、
私は泣きながら走りました。
家に着くとホッとして、Sの事も気掛かりではありましたが、
私はその内「大丈夫だろう」と思いはじめ、
もうSの事なんか忘れました。
そしてその日の夜中。
突然Sの母親が家に来ました。
私に切羽詰まった様子で「Kちゃんっ、S知らない!?」と聞いてきました。
私は「喧嘩しちゃって先に下りて行ったから、家に居ると思ってた」と話しました。
Sの母は「ありがとう」とだけ言うと、裏山の方に走って行きました。
次の日、ついにSを探すため警察が出動しました。
Sは裏山の横道に滑り落ちて死んでいました。
その日から私は金縛りに毎日あい、
ずっとSの「Kちゃん…K…」という声が聞こえました。
ある日、人通りの少ない道を一人で歩いていると、前から男の人が歩いて来ました。
男の人は私を一目見ると、「お嬢ちゃん、そこ動かないでね。」と言いました。
私が言われた通りじっとしていると、
男の人は突然「破ァーーーーーーーーーーーーー!!!」
と叫び、手から光弾を出しました。
私が白い光に包まれたとき、後ろで「ぐぎょっぷぉう」というSの声が聞こえました。
「親友のこと、許してやれよ。」と言い残し、
男の人は去っていきました。
寺生まれってスゴい、私はその時そう思いました。
どうでしたか?長くてすみません><
元ネタが分からない人は「寺生まれのTさん」で検索!!
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