フリード 2024-04-29 23:50:34 |
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……では遠慮なく。ちなみに砂糖は無くて構わない。
(奥の方から微かに聴こえてくるカップがカチャカチャと擦れる音をBGMに、ソファに深く座り直す。背凭れにゆったりと身を預けて足を組み、手持ち無沙汰な両手は軽く腿の上へ。そして目線は手前にある机の上に。…几帳面な性分故か、無造作にとっ散らかっている本や書類が気になって仕方がない。なるべく気にしないように努めようとそっと目線を横に逸らすが、その先には置かれている…というよりは脱いでそのままの状態をキープしている彼のジャケットとゴーグル。正直とても気になる。するとこちらの様子を見て何かを察したのだろうか、何処と無く気まずそうな声が聞こてきた。なんと返してやるべきか困り、複雑な表情を浮かべた顔を彼に向けたまま一拍。ーーしかし自身の性格上、やはり我慢ならなかった。ぽつりと一言返した後、手始めに隣のジャケットを手繰り寄せると慣れた手付きで丁寧に畳みソファの端へ。その上にはきちっと向きを揃えてゴーグルを置いておく。机の上の本や書類も端を揃えて重ね、取り急ぎカップを置くスペースを確保して)
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