フリード 2024-04-29 23:50:34 |
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!……ミルクティーね、りょーかい。
(どうやら独り言が大きすぎたらしい。しかし、訊く手間が省けたのでよしとする。信頼のおけない人間からの施しなど受けないと拒否されるかと思いきや、いつの間にかソファに腰掛けてもてなされるのを待っていたのは意外だった。まったく可愛げのない注文ではあるが、警戒心の強い彼が僅かばかりでも心を開いてくれたのなら、こちらも気合いを入れなくてはと袖を捲る。とはいえ本格的な抽出は面倒なので鍋一つで終わるお手軽版で。湯で煮出した紅茶にミルクを入れて温めたら完成。統一感のない食器群から白磁のティーカップを選び、茶こしを通して直接注ぐ。残りは先程のマグカップへ。砂糖が必要か尋ねようと顔を上げたところで、机の上には資料や本、ソファの端には愛用のジャケットとゴーグルが放置されたままだと気付く。雑然とした部屋は気品を漂わせる彼の目にどう映っただろうか。ばつが悪そうに頭を掻いて)
――砂糖は……あー、わりぃな、散らかってて。邪魔だったらどけてくれ。
(/いえいえ、お気になさらず!
こちらも諸々承知いたしました。また何かありましたらお言葉に甘えてご相談させていただきます。
力量及ばずなんてとんでもないです…!文章が美しいだけでなく、アメジオらしさに溢れていてお返事が来るたびに何度も読み返してしまいます。いつも本当にありがとうございます。こちらもゴールまで全力で駆け抜けられるように頑張りますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。こちらは蹴っていただいて大丈夫です。)
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