記憶喪失の少女 2024-04-15 02:05:12 |
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…よし、回収完了。さて、何かないかな……ふふ、なんだ。いいもの持ってるね。
(少年を襲った人間の仲間が来ないか警戒し、拳銃を構えて先ほどの場所まで向かっていたが、どうやら杞憂だったか、誰とも遭遇することなく先ほどの場所まで来ることができて。コンバットナイフを腹部から引き抜くと、彼らの服で血を拭き取ってからナイフケースにそれを収納する。続いて慣れた手つきで物色していると、ポケットからかさりという音と感触が。ポケットから出してみると、それはこのご時世では滅多にお目にかかれないチョコレートバーであり。どうやら一人一つずつ持っていたらしく、貴重な甘味が一気に二つも手に入ったことに思わず笑みが溢れてしまい。一つは少年に渡して、もう一つは取っておくとしよう。そうしてチョコレートバーをポーチにしまうと、辺りを見渡してから人気がないことを確認すると、やや小走りで隠れ家まで戻っていき。移動中に改めて考えてみれば、自分は先ほどから少年がいる前提で自然と思考を進めていた。だが、体力が回復したのなら既にどこかに逃げてしまったのではないか?わざわざこんなことをしている自分も、少し他人に甘くなりすぎたのかもしれない。そう考えているうちにも到着し、恐る恐る部屋を覗いてみれば、少年は確かにそこにいて、しかも部屋まで片付けてくれていた様子。助けた挙げ句隠れ家を提供した自分が言うのもおかしな話ではあるのだが、今のうちに逃げてしまおうとは思わなかったのだろうか。)
どうせ二度と来ることなんて無いんだし、そのまま散らかしておけば良かったのに。まあいいけど……良いものが貰えたの、あなたにもあげる。
(やけに片付いてしまった部屋を見ながら少し困惑したような声でそう呟けば律儀に自分のことを待っていた少年の方へと歩いて行く。ポーチから先ほどのチョコレートバーを取り出して少年に差し出す。きっと喜ぶだろうと思って渡そうとしているのだが、よく考えてみれば、この少年はゼリーの存在すら知らなかった様子。どんな環境で育ってきたのかは知らないが、もしかするとチョコレートのことも知らないのでは無いだろうか。そう感じ、一応「これも食べ物だから。少なくともそこのゼリーよりは美味しいと思うけど。」と補足しておいて。)
(/申し訳ございません!気付くのが遅れて返信が遅くなってしまいました…!今回は少し読みにくくなってしまったかもしれません、重ねてお詫びいたします…!
はい、楽しみにしております…!)
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