記憶喪失の少女 2024-04-15 02:05:12 |
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…いいんですか?
(疲労感から相手の背中にぐったりと身を預け、なされるがままといった様子で隠れ家の壁にもたれかけさせられるとそこでもやはりぐったりと手足を投げ出す姿勢になって少しでも体を休めて。相手の言うとおり、劣悪な環境とはいえ、この崩れた世界では雨風を凌げるだけ住めば都であり、実際に追手に見つかるまでに拠点としていた己の隠れ家もここと似たり寄ったりな環境であったので文句などないと、相手の言うことに同意するよう頷いて。そうやって楽な姿勢で息を整えていると、少女がポーチから無機質なパッケージの物体を取り出してこちらに差し出してくればなんだろうかと首を傾げて。「美味しくない」「栄養はある」という相手の説明を聞く限り、どうやら食糧らしい。まるで女神を見るかのような視線をしながら上記のように問いかけるが、ここ数日まともな食事にありつくことができなかった己の胃袋は我慢することができず、相手の同意を待つこともなくそのパックに手を伸ばして口に運んで。相手は美味しくないとはいうが、わずかに調味されているだけでも自分にとっては御馳走で、ごくり、ごくりと勢いよく口にして、ゼリーということもあって喉に詰まらせることもなく、弱った胃袋に優しく届いて。ものの数秒で完食し、一息ついたところで落ち着けば「ありがとうございます…えっと…。」と感謝をするが、そういえば相手の名前も知らないままここに運ばれてきたため、どう呼ぶべきかと次の言葉が喉に詰まって。)
(/了解しました!
ほかには、今はお互い見知らぬ相手ということもあって敬語になっていますが、タメ口になったり、「アスタ姉ちゃん」と呼ぶようになるタイミングはどうするべきかな…。と悩んでおります…!)
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