目線の先には

桜井 瑠璃

え？い、良いのですか？
毛利さんの助手なら他にもやりたい………いえ、なんでもありません。
でしたら、お手数ですがよろしくお願いします。

(いつもの流れだが、やっぱり自分では無い人が犯人だった。その犯人も特定され推理を元にトリックを見破やられると膝から崩れ落ちて罪を認め連行されて行った。
やっと終わった…とどこか張り詰めていた気を緩め息を吐き出していれば、安室さんがこちらに向かってきて家までと申し出てくれた。
安室さんだって推理の為に動き回っていたり頭を働かせたりで疲れているだろうと思い、初めは断ろうと口にしかけたが、いや、この街はそれなりに物騒だし男の人が1人居てくれれば安全かもしれない。あの毛利さんの助手さんなのだ。変なことになるなんて心配も無用だろうし、何より毛利さんからのお願いとして言われたかもしれない。
そうなると断るのは逆に失礼かと考え直すとお願いしますと頭を下げて)


沖矢 昴

いえいえ。大してお役には立てなかったと思いますよ。ほとんどを優希さんが解決してくれましたから。

(素人では無いのでは。そんな単語に彼女が後ろを振り向いたのをいい事に瞳を開いて彼女を観察する。
やはりあの家族にして彼女あり。全く工藤家の人達には度肝を抜かされることが多い。
まさかたった数十分程度一緒に行動しただけで自分が素人ではないと直感ゆえか推理ゆえかは分からないが疑問に思うとは。
推理も完璧、犯人も罪を認め連行されて行ったのを見届けるとお礼を言われる。だが、今回はそんなに役に立っていない。あの坊やと一緒の時は遺憾なく発揮出来る能力も全てセーブして行っていたのだ、彼女から見たら邪魔とすら思われても仕方ない位の仕事というか発見に留めておいた。
首を横に振り、大したことはしていないと苦笑すると、ふと彼女を見つめる。
母親が世界的トップ女優だからか、美貌もあり知性もある。品格や性格だって良いのだろう。そうなると男性から声をかけられるかもしれない。
彼女なら自己防衛の為に武術の嗜みもしているのだろうが、男性と女性とではそもそもそ筋力なんかに大きな違いがある。
いくら彼女でも複数人で襲われたりしたら切り抜けるのは大変だろう。それならと下記を口にして)

宜しければ、家の近くまでお送りしますが、大丈夫ですか?
この後用事があるのならお断りして頂いて大丈夫ですよ。


ーーーーーーーーー

了解しました!
では、その流れで行かせて頂きますね!

安室の方はカフェ巡りをしていた時にポアロで再開した。にしようかと思っております!