中華娘 2024-03-28 09:57:33 |
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……え?
(目ざとい従者のこと、ドーナツの大きさの差に気づくところまでは予想していたが、さすがに彼女の手から直接食べさせられるとは思っておらず、困惑の表情を見せ。「あーん」など、物心もつかない子供の頃を除けば初めてだ。そもそもその少し大きい分のドーナツは、自分が従者に与えたくて与えたもの。そうでなくても、生年月日がよく分からないとはいえおそらく年下の彼女から、子供のような扱いを受けることは少し気恥ずかしく。一度は自分の手に乗せてもらおうと__実際、命じれば彼女はそうしてくれるだろう__手を差し出しかけたものの、先ほどまで泣いていた彼女から、いつも通りの嬉しそうな笑顔でドーナツを差し出されれば断ることもできず。やがて観念して、親鳥からの餌を待つ雛鳥のように従順に小さく口を開き)
……うん、それじゃあ。一口くれるかい?
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