中華娘 2024-03-28 09:57:33 |
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どういたしまして。助かったよ、あれだけ種類が多いと1つには選べなくてね。
(真ん丸の赤い瞳はやがてこちらの意図を汲み取ってくれたらしく、キラキラとした目で感謝を伝えられるが、あくまで「両方気になっていたけれど、2つは食べきれない」という体で返し。昔は誰と話すにしろ何重にも言葉の裏を読まねばならなかったのに、この従者ときたら、優しさを与えればすぐに何倍もの嬉しい言葉を自分にくれる。彼女の眩しいほどの素直さには未だに慣れないが、ドーナツの甘い香りを漂わせながら嬉しそうな顔をする従者は穏やかな日常の象徴のようで、思わず青い目を愛おしげに細め。こんな日々が続けばいいと、そしていつかは自分も素直になれればいいとこっそり祈りつつ、先を促し)
……さあ、行こうか、海はもうすぐそこだよ。
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