Butterfly record 〆

〈　世界観について　〉
　いつもと同じように眠りについた貴方は暗闇の中、青い蝶に導かれ夢の世界に続いている青い扉を開けます。

◆◇変容する世界
　青い扉のその先、訪れた貴方の精神をもとに世界は変容します。日によってまったく異なる場所へ姿を変えますが、唯一夢の世界を彩る「　鮮やかな色が失われている　」点は共通しています。セピア色の書庫。グレースケールの庭園。モノクロの教会など感じ方は人それぞれです。

　例外として、世界を彷徨う青い蝶だけは鮮やかな光を放っています。ただし、貴方が住民を拒み関係が悪化すれば蝶は徐々に光を失い、やがて消滅するでしょう。反対に、住民と関係を深め貴方自身を歪みなく見つめ直せば、青い蝶は貴女自身を見つける手助けをしてくれるかもしれません。
　
　夢と現実を行き来する貴女の精神状態によって、世界がひび割れることも少しずつ色を取り戻すこともあります。歴代のお客様の中には、自らの意思で永遠に教会で眠ることを選んだ方や、自らの手で朽ち果てた書庫を美しい書庫に修復した方もいらっしゃいます。


◆◇青い扉
　世界を訪れる際や世界から帰される際に、ごく稀に「　思い出して　」「　見つけないで　」と囁きが聞こえます。この声は住民には聞こえません。──これは、貴女の声ですか。それとも、見知らぬ声でしょうか。

◆◇住民
　夢の世界に佇む不思議な住民達。青い蝶の耳飾りが住民もといナビゲーターの証です。職務に忠実な者からただこの世界を生きるだけの者、夢と現実を行き来する貴女を観測する者など性格は様々です。

◆◇迷い人
　何かのきっかけで、住民以外の人間と出会うことがあります。その相手は、貴女と同じ状況に置かれているのかもしれません。
　しかし、これは貴女だけの記録。──これより先は、貴女がこの物語を選ぶ時にお話しましょう。