名無しさん 2024-03-23 00:11:55 |
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(また一口とホットワインを口にすると、段々と体が温まって来る。すると彼は突然小枝を集め始め、少しくみ上げれば炎の魔法の言葉を唱え始めた。そうやって焚火を起こす彼の姿をエマはただ黙って見つめていた。ランチボックスから彼がチーズやサンドイッチを取り出すと、彼に今日は何してたのかと問われる。自分もサンドイッチを一つ手に取り、一口頬張ると「今日はねぇ~いつも通りお昼まではずっと寝てた!で、さっき起きたとこー」とにぱと笑って言う。寝ていた、というのはあながち嘘ではない。吸血鬼なら誰しもだが、昼、日中はエマは外へ出られない。日光を浴びてしまえば自分が灰になってしまうからだ。だからワタシは太陽の下で彼と会うことは不可能なのだ。吸血鬼は日が暮れるまでまでは真っ暗な巣の中で眠っているのだ。いつも何してた?と聞かれるとこう答える。他から聞けばさっき、ということは黄昏時。ほぼ毎日その時間に起きるなんて、おかしなことだが。)
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