匿名さん 2024-03-12 23:16:32 |
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フォン・リヴェーヌ...ああ、あのお屋敷の。俺はブルーノだ。ブルーノ・フェルナンド。
(目の前で恭しくカーテシーを決める彼女を、この人は一体何をしているのだろう、というような不思議そうな顔で見つめていたものの、その名前を聞けばこの国の三本の指には入る位の高い貴族の娘かと納得して。ということは今の動きは挨拶なのだろう、よろしくね、なんて笑ってみせる彼女にひきつった笑みを浮かべては自分の名前も告げて、「ここ、あんたが来るようなとこじゃないだろ...付き人とかは?」戸当たりを見回し。自分のような者が言葉を交わしていい相手では無いのは用意にわかる。こんな姿を彼女の家の人やその周りの人に見られでもしたらどうなることかと、)
ここはな、あんたらみたいなお貴族様が降りてきてくださる街じゃないんだ。...見てみろ、あの子供は親も家もない。あれは物乞いの婆さん。あっちは俺の家だけど...見ての通りだ、
(ため息混じりにここがどんな所かを説明しつつ歩き疲れて道端に座り込んだ女の子を指さし、その隣で物乞いの成果であるパンをちぎっては与えている老婆を指さし、最後にその奥にあるトタン屋根と薄い壁で囲まれた自身の家を指さして。「スラムって言ってな、知ってると思うけど。」と付け足してはここで彼女に向けられる人々の視線の鋭さに気づきしっしっ、と手を払う仕草をしつつ「仕事しろ仕事!何見てんだよ!」と声を荒らげ。)
埃も凄いし歩くだけで汚れるぞ、...せっかく綺麗なもの身につけてんのにもったいないだろ。
(ふと見ると彼女のスカートの裾に土埃が着いているのに気づき咄嗟に手で払い。そこで自分の手が汚れたままなのに気づき慌てて服でゴシゴシと拭いてから「悪い、触って良かったか?」と気まずそうに)
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