【イズミ】 あ、ちょっと待ってよ~。お礼させて、お礼。俺が奢るからさ~。 (背中を向けてしまった彼の肩に手を置き、少しだけ力を込めて引き留める。男達のせいで彼女にも逃げられてしまったし、飲み直すにも丁度良い時間帯だ。どうせ今日、斗真は来ないのだから─一人でそんな言い訳をしながらうんうんと頷き、首を傾げて) ね、いいでしょ?