締　:　おふたりさま　

なァ、これ以上俺の理性を試さないでくんねェか。溺れてくれンなら、……お前に僅かでもその気があるのなら。溺れさせるなんて生易しい事はしないで、地の底まで沈める腹積もりでいるけど耐えられンの？( 腕を引き寄せ / ギラつく双眸の我を抑えるべく淡々と語り )
吠えるなら満月の綺麗な夜って決めてるンだよ。ねこちゃんこそ、おいたが過ぎるんじゃねェかい。( 軽い調子で適当騙り / 両手で小さな顔を掬って硝子玉の様な眼と視線交錯させ )

おー、おかえり。雪見だいふく片方くれンの？じゃあ俺のピノも半分こすっかね。( 意気揚々とピン刺し )

……また言わせるつもり？ 試すどころか、本当は臆病なだけなんじゃないの。 ( 眼光鋭く / 視線落とし睫毛の翳に隠れ ) いっぱいにして、おれの中。他の何んにも考えられなくなるくらい。 ( 静寂には声の波だけ ) …………次おんなじ質問したら引っ掻く。
～～、にゃぅん？ ( きゅる / 知らぬ顔 ) へへ、遊びすぎちゃった？ じゃあ満月までに作戦練っとかなきゃ。たいさ～ん！ ( ふる 〃 首振り脱出、 / 蹴可 )

っしゃ。雪見だいふく…結構おっきいけど、おおかみさんなら一口でいけるかな。 ( 多少戸惑いつつ確り中心にピン立て / そのまま口元へ ) 人生で1番大きい あ～して！ ( わく )

はは、鋭いなァ。俺は臆病だぞ。だから確証が欲しかった。お前が傍らに居てくれるっていう、……そんな甘ったれた欲望。( 苦笑滲ませ / 視線斜め下に落とし ) ！っはは、随分凶暴な坊ちゃんだ。二度も言わせる痴呆にならねェように頑張るわ。( くく )

んあ、( 幾つもの鋭い歯が窺える大口を開け / 待機 )

ふん、甘々。そんなに欲しいなら確り捕まえててよ、オウジサマ。 ( 脱力し相手の胸板にすっぽり / 顔背け ) 逆に 「 痕 」がお望みなら何時でも。へのへのもへじにしてやるから。 ( べ )

あ～～……… ( 大人しく従う姿に笑み / 一案閃き ) ん！やーい、引っ掛かってンの～ ( その儘ピック自らの口へ / にや 〃 )

格好のつかねェ王子様で良しとすンなんて、物好きなお姫さんだ事。( 軽口さらり / 愛おしげに形の良い頭を指で梳くように撫で ) そりゃあ困る。へのへのもへじな面じゃお前の隣に立てやしねェ。( 嘆くような演技 )

はは……クソガキ。( ぴき / 後頭部抑え唇奪えば甘ったるいバニラが鼻腔をつき ) ───ざまあみろ。

王子様を自分で仕立てんのも乙なもんでしょ。愛して、愛して　美しい絹を吐かせる＿＿的な？ ( 唇に妖しい上弦の月 / 声色は静かに、穏やかに ) ふ、想像したらなんか面白くなっちゃった。やってみよーよ。 ( 輪郭を人差し指で すぅ )

( 突然の拘束に目を丸く / 口元に溢れた甘味舐め取って ) ………は、やってンじゃん。おれのクチ、そんなに安くないんだけどー。ピノ何個払ってもらお、 ( あくまで悠然に振る舞い )